防災士の資格を取ってからは、なるべく自治会主催の防災訓練に参加することにしています。震災後、地域との関わりや防災訓練の大切さに気持ちが行くようになったグリコール・グリコです。
年に一度の防災訓練、毎年テーマや内容がちょっとずつ違う
前回は地震が起きた想定で、市の職員と共に仮想の防災伝達訓練(無作為に引いたカードを元に”〇〇で塀が倒れて人が下敷きになっている、、”などの情報を本部に伝えて地図にカテゴリー別の色シールを貼る)などを行いました。
今回は地震の後に起こる『通電火災』の対応を訓練しました。
3〜4箇所の自治会合同の割と規模の大きな訓練です。
通電火災とは?
大きな揺れが起こった後通電されたままの状態で電気ストーブなどの上に物が落ちて、火災の火種になる、、又は停電復旧後に通電し、倒壊した箇所で火災が起きることを言います。
防災の第一はまず自助の努力。
自分の家から火を出さないように感電ブレーカーを取り付けましょう、というレクチャーがありました。
紹介された感電ブレーカーは基本震度5を感知して作動する仕組みになっていました。
我が家は配電盤にカバーがされているタイプ。の辺の対策はまだ手薄なので要検討です。
ただ住んでいる場所は市の中心地区で古い木造建築も密集しており、クラスター火災が発生したらオダブツの場所です。(ヤバイ、、汗)
市でも大火災が発生することは想定しており、感電ブレーカー設置の補助金を出して対策もしています。
防災訓練の内容
先に紹介した通電火災の仕組みと通電ブレーカー設置のオススメ、と実地の訓練を班ごとに分かれて行いました。
・バケツリレー
マジ古風。戦前?の取り組み?二手に分かれて火災が起こったら水が入ったバケツをリレー式で運び、水をかけるというもの。でもこれが通用するのは出火し始めて5分くらいの間です。
そもそも火の手が上がり始めて地域の人がサクッと集まるのか?
(年寄りだらけだよ〜ん)
バケツ揃うの?あるの?
と、ちょっと突っ込みどころ満載な訓練で、参加者はやや懐疑的な雰囲気に。。
・各地域に設置されている格納ホースを使った訓練
我が家の近くにも設置されている格納ホースBOX。
これ、どうやって使うんだろうと思っていました。
近くの消火栓までその消火栓格納BOXを持っていき、BOXを開けると、消火栓のフタを開ける棒が入っていました。(写真手前の棒)
なんせ道幅が狭いところもあるので、実際消防車を要請しても入ってこれないところもあるのではないかと思います。
これで対応するのが実戦向きです。
格納BOXに入っている長いパイプを装着してからホースをつなぎます。ホースの口には「青」と「赤」に色分けされた取り付け口が付いています。
取水口は「青」。火の方向のノズルにつける方が「赤」となっています。
今回格納ホースの使い方と消火栓マンホールの開け方が分かったのが収穫でした。
・街の各所に備えてある消火器の使い方の実践
ノズルのある消火器はほとんど使ったことがないので、これも実地ができてよかったです。
消火器の上の黄色いピンを外して、ノズル口を持って火の手の下方に向けてバーを握って噴射。
実際は15秒ほどの噴射だそうです。これも初期消火の段階で素早く対応できなければいけません。
冷静に行動できるか、、がネックです。
・煙体験と起震車体験
防災センターで何度か体験していました。
煙は口をハンカチなどで押さえて、身を低くしながら進むのですが、直の地面だと汚れが気になって匍匐前進などは出来ません。
”そんなこと言っている場合じゃない”時になりふり構わずズルズル匍匐前進できればいいけれど。。と思いましたぜ。
起震車は何回乗ってもヒョエ〜です。今回震度7を体験しましたがマジデカイ。
この大きさがきたら冷静さを失うこと間違いなし。。。
ちょっと面倒かもしれないけれど地域の防災訓練に参加するのは必要
正直年一回の防災訓練、回覧板が回ってくると面倒だからいっか、、と思う方も多く居られると思います。
私も以前はほぼスルーでした。
しかし東日本大震災をきっかけに「地域の防災」に関心が向いてきました。
地域の自治会が防災に関してどんな考えを持って、どんな備えがあるのか、どんな対策をとっているのか、自分から積極的に情報を取りに行くようになりました。
自分の命は誰かがなんとかしてくれるものではなりません。
まずは自分の命は自分で。
そしてご近所力。
防災訓練は新しい情報も入ってきますし、自分の住んでいる地域の事が改めてわかるので参加した方がいいな、(転居してきただけに、、よけいに)と感じます。
交通事故に遭う確率は25%災害に遭う確率はなんと80%
防災訓練の最後にそんな言葉もききました。マジかいな。。。(汗)
とにかく災害がやたら多い日本。
近年の自然災害を見るにつけ、”過去の事例からもここは大丈夫”という安易な自信はもう通用しません。
災害に対する色々なパターンの対応を実地で体験できるのが防災訓練の良いところ。
実はまだ地域の防災訓練に参加していない、、という方はぜひ参加してみてください。きっと収穫があると思います。
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毎年見直しています。
キャンプ用品は災害時にも有効です。
一度は体験しておいて損はない、サバイバル飯。
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