読書の秋、こころが重たくなるタイトルの本ですが今日本で起きていることを知りたいグリコール・グリコ、こころが踊らない本も読みます。
『超孤独死社会』という本
孤独死と”特殊清掃”のルポ本です。
日本がこれから突き進む闇を5章に渡ってまとめたものです。
家督制度も崩壊し、個を尊重する社会になったものの、人との関わりが希薄になり、社会から静かにフェイドアウトしていくことをセルフネグレクト(自己放任)ととも言います。
別名”緩やかな自殺”。
と前提した上で、
という内容が前書きの最後に収められています。
まぁ、読んでいて『ご機嫌♪』になる本ではないし、結構”うわぁぁぁ、、”と言う描写がなくもないですが、自分のこれからを考えると無いでもない事だな、とも思います。
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環境と自分はフラクタルな関係ということを再確認
一章を開けてすぐにこんな文章がありました。
部屋ってその人のすべてが現れるの。心疾患系に罹った人は、まずリビングから汚れてくることがほとんどだね。リビングっていわば心臓部分ですべての部屋につながるでしょ。逆に精神が病みだすと、キッチンとか水回りが汚くなってくるんだ
超孤独死社会 菅野久美子著 P29~30より抜粋
義理母を思い出して納得するのだけれど、心臓が悪くなると何をするにも億劫になります。
しんどさが先に来て片付けるとかそこまで気が回らない。
最小限のことしか出来なくなる。
だからこの”リビングから汚れる”というのはそうだなーと思います。
多分義理母が一人暮らしだったなら、リビングの椅子にモノが置きっぱなしでベットの周りに服や身の回りのものが置きっぱなしになっていくであろうことは容易に想像がつきました。
精神が病み出すと、のくだりは想像するに『掃除とかそんなことはどうでもいいこと』になって汚れをスルーする気分になるのかな。。
無関心になっていくのかもしれない。
汚れが停滞≒こころの停滞は道理だなって思います。
わたしもブレインフォグ状態の時はなんもする気が起きないし、考えること自体放棄したいもんね。
とにかく自分というものは服だったり、空間といった環境に投影されていくというのは本当にそうだと思います。
だからこそ『掃除』が一番先に挙がってくる今のわたし。
今でこそ『色抜き作戦』で目から入る情報を意識的に抑え、以前よりかなりマシな住空間を手に入れてそこそこ心安らかに暮らしていますが、、
カレンダー屋敷だった頃はインテリアと称して無駄ツモ無いものが無系統に置かれてあって、カオスでした。
無意識のイライラも環境から来ていたと思いますよん。。。
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実はこの春の異動で同期がメンタルで早期退職したことを知り衝撃が走っていた夫シンジ
”どちらかというと強引なところがあって俺様的な強気な人柄だったんだ、彼は。。そんな彼がメンタルで早期退職とは、、”と春の人事異動の発表で衝撃を受けて帰ってきた夫シンジさん。
あんな奴でもなっちゃうんだ、、俺もいつか(メンタルに)なってしまうかも。。。
と自身の行く末に思い切り不安を滲ませていた時がありました。
まぁ、この数年仕事がハードすぎて理不尽なことも多く、弱メンタル気味なところはちらついていたので不安になるのは致し方ないです。
夫シンジはこのフレーズを逆に解釈した
上記引用の”精神を病むと水回りが汚くなってくる”んだって、と言ったら
じゃぁ、水回りを綺麗にしておけばメンタルにならないって事?!
と逆発想してきました。
あ?う、うん、そういうことだ
もちろん、そんな単純なことじゃないってことは分かっていたけれど、前向きに捉えてくれた方がこっちも都合がいいわけで、そう答えました。
そうしたら、、
今まであれだけ言っても改善されなかった洗面台の後始末。
飛び散った水滴もなければ、剃ったヒゲも散っていない。
人間どんな言葉がこころの琴線に触れるか全く予想がつかないけれど、単純なところもある夫シンジさんにはヒットしたようです。
なはははは。
ちょっと本の趣旨と外れるけれども、綺麗を実践するには”究極の汚ってどんな?”を知るというのも手かも知れないです。(爆)
絶対買ってまで読まない本だと思うけれど、気が向いたら図書館ででも借りて読んでください。
以前の洗面台の掃除の話はこちら↓
本日は色々な本をお読みになるLEE様に向けて(名指し)秋の読書本を個人的に推してみました。
ダークかもしれませんが、暗い話ばっかりでも、明るい話ばっかりでも人間バランスが取れないので陰陽バランスよく情報を入れていくといいかな、と個人的には思っています。
次は明るめな本を紹介するつもりですぅ。
本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました〜。
コメント
コメント一覧 (4件)
ご指名ありがとうございます、グリコ様
NHKが力を入れていた時期があったと思うのですが、特集番組を見ながら「今後もっともっと深刻になる社会問題だよね…」と思った記憶があります。
先日ご紹介くださった長谷川先生の認知症の当事者研究もそうなんですが、人生後半の諸問題については、気になっているテーマでありつつもなんとなく避けて通っている自分に気づかされました。
こんばんわ『幅広い情報の宝庫』LEE様。
>人生後半の諸問題については、気になっているテーマでありつつもなんとなく避けて通っている自分に気づかされました。
それはズバリ!まだお若いからです!!!
わっはっは。
こんばんは、グリコ様
『超孤独死社会』と長谷川先生の著書2冊を図書館でポチッと予約しました。この秋の課題図書です(^^)。
..と締めくくりたかったのですが(汗)。
老親x4人+独居叔母の爆弾を抱えているので、避けてる場合ではない重要トピックスなんですう〜。
こんばんわ、指定箇所改定しておきました、ダイジョーブ&問題ない。(笑)
そうだったんですね〜(汗)
じゃ、軽く脳の準備運動としてさーっと斜め読みして下さいな。
長いライフステージでは色んなフラグが立っているので、(落とし穴なんかもあるんだけど)
その状況に応じた時に上手に情報を集めて行動出来ると良いですね。
LEE様ならうまく通り抜けられると根拠のないエールを今から送っておきます。
LEEチームは大丈夫V