親の着物を処分しまくった私ですが、残した着物や手元に来た着物に手をかけることにしました。今日は着物を蘇らせたお話です。
着物は一概に捨て、とはいかない
実母・義理母の着物は割と早い段階で処分しました。
ただわたしが選んだ処分方法は「捨てる」のではなく「譲渡」や「リメイク」です。
売る、を選ばなかったのはその中に「喜び」を見出せなかったから。。
着物は持ち主の思いが少なからず詰まっているので、出来れば「喜んでくれる相手の顔」が見える処分方法のほうがいいなと。(あくまでもわたしはね。)
だからお金じゃないのよ〜
実際、実母の着物は着物リメイクが好きな友人に「素材」としてもらって貰いました。
義理母の着物類の一部は存命中からリメイクで蘇らせることもしました。
着物はディサービスに行く時の布バッグに作り替えたり、帯はチェストカバーにしたり。
そして最後に残った喪の着物もリメイク屋さんへ旅立っていきました。

「要らない」ではなく次の活きる道筋を考えて渡していくのが「着物」の特性でもあるのかな?とも思います。
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着物を蘇らせる?マダムから紹介された呉服屋さんに相談
実母&義理母の着物と自分の着物で手元に残したものはこれだけになりました。
- 色無地3(袷2と単衣1)
- 柄あり3
- 羽織1
道行1(譲渡) - 帯4
- 襦袢3(袷2と単衣1)
その後着物を楽しむようになり、フリマサイトで買ったり、譲渡されたりでじわっと着物が増えました(笑)。
ただ、喜んで手に入れたものでも実際には色やサイズが自分に合わないものもあります。
そんなことを着物好きのマダムに相談したら、良心的で色々な相談に乗ってくれる呉服屋さんを紹介してくれたのです。

ありがたし♪
その呉服屋さんに悩んでいる着物3点を持って行ったのが今年の2月でした。
実母の羽織を帯に ビンテージ風着物を羽織に
隣町にある呉服屋さんに足を運んだのが2月の寒い時期。
1着目は気に入って残した実母の羽織り。
昭和の羽織りのため丈がやや短いのが難。
羽織りの丈は今は長めなんですよね。
なので羽織りの丈を出せないかな?と物は試しに持っていきました。
丈は出せるものの、柄の位置のバランスが悪くなる、と言われ

他の活用法はないですか?
と尋ねたら
と言われびっくり。
二つ返事で帯に仕立ててもらうことにしました。

名古屋帯に仕立てていただきました。
生地が着物地のため、柔らかくて締めやすそうです。
買うよりお安いし、何より実母の羽織りが思いがけない形で蘇ったことが嬉しいです。
2着目、柄が気に入って譲っていただいたビンテージ風着物。
退紅の色が味わい深い。

これは着物として着るにはちょっと恥ずかしかったので、大正ロマン風に遊びで着たら楽しかろう♪と長羽織りに仕立てて貰いました。

パールトン加工してある着物はキレイに染め直しが出来ない
更に3着目、一つ紋の色無地も染め直してもらおうと思ったのです。
が、
染めも行う呉服屋さんなので色無地は完璧に色むらのない状態にできないと商売的に気持ちが許せないそうです。
ということで染め直しではなく、洗い張りと仕立て直しだけしてもらうことにしました。

防汚のための加工、良し悪しだなぁ〜と思いました(汗)。
お茶の時に使いまーす。
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着物を蘇らせる理由
わたしが手持ちの少ない着物を蘇らせる理由は、もちろんその着物にストーリーがあるから、が一番なのですが、、
が二番目の理由になります。
今の着物の反物ってなんかうっすいの。
昭和の時代の、ぼってりした生地の着物は少なくなりつつある気がします。
呉服屋さんでも反物を見せる時
というくらいです。

絹が中国産になりつつある
そのような背景もあり、捨てではなく、今手持ちにあるものをフルに活用したい!という思いが強くなりました。
軽い着物も確かに一理ありますが、袖を通すとやっぱりむかしの絹地がわたしは好き♡
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着物を蘇らせて気が済んだわたし
今回3点の着物を蘇らせることができてかなり気が済みました!
絞り込んだからこそ、今あるものに手を加え、目一杯楽しめる。
反物を買って1からお仕立てするよりコスパはいいし、今の自分にあわせてのカスタマイズも楽し♪
今日はお直しが終わった着物を引き取りに行ったので蘇った着物のお話、
楽しむ着物に愛と手をかけていこうと思うグリコでした。
本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました〜♪
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