こんにちは、ガチで『打ち切り世帯』のグリコール・グリコです。『終活』についてはかなり本気度が高いのでたえず『人生の終わり』を考えて暮らしています。
打ち切り世帯とは?
ドラマが本当は何クールも続くはずなのに視聴率が低迷して「打ち切り」で強引に話が終わることがありますよね。まさに人生もその通りです。
かくいう私の実家も私で途切れることになり、現在の世帯も一人娘のため、私たち夫婦もこれでおしまいです。
気になる孤独死やその後の問題
昔、通勤するバスでいつも通る場所がありました。”汚屋敷”です。
通りに面した古い平屋は鬱蒼と木が茂り、ゴミがうず高く溜まって居ました。バスから眺めるだけでも陰気なオーラが半端なかったです。
しかしある日取り壊しが決行されたのをバスから目撃しました。1Wはかかったでしょうか。
そして更地になったその土地に置かれて居たのは仏壇でした。
孤独死だったのか、強制撤去だったのか。どんな事情でそうなったのかは分かりません。
自分の行く末をはっきり決めておかないとヤバイ、、とその時おもいました。
(スポンサーリンク)
お墓の問題
昔はそれでもお墓など作って”誰かが見てくれるだろう”と思っていました。先祖代々の墓があれば誰かが次ぐ可能性が高かったからです。
しかし今は違います。
核家族化で『打ち切り世帯』が増え、後を任される人が少なくなってきたことや、お墓もシビアになり、永代供養と謳いながらもお墓の管理料が途切れるとお墓が撤去される時代となりました。
また永代供養と謳っていても30〜50年すると合祀されるお墓も多くなってきました。
それでは『打切り世帯』はどうすればいいのでしょうか?
地方自治体も動き出した、終活の事例
地方自治体によっては、エンディングノートを配布するところも出てきました。
私の住んでいる市もエンディングノートをPDFファイルでダウンロードすることができます。でもその内容は自分史を作る、または認知機能が衰えた時のその人を知るためのツールの一つにしかなっていません。
終活のほんのさわり程度の内容です。
しかし高齢化に伴い独居孤独死なども増え、その対策は待ったなしです。
(スポンサーリンク)
終活情報登録、横須賀市の取り組み
終活情報登録制度”私の終活登録”
・横須賀市在住の本人であれば誰でも登録できる
登録内容は
(1)本人の氏名、本籍、住所、生年月日
(2)緊急連絡先
(3)支援事業所等
(4)かかりつけ医師やアレルギー等
(5)リビングウィルの保管場所・預け先
(6)エンディングノートの保管場所・預け先
(7)臓器提供意思
(8)葬儀や遺品整理の生前契約先
(9)遺言書の保管場所と、その場所を開示する対象者の指定
(10)墓の所在地
(11)本人の自由登録事項
※(上記内容引用は横須賀市終活情報登録伝達事業より抜粋)
といったことが生前市役所に登録することができます。もし自分の何かあった時でもこれが登録されていれば最低でも行旅死亡人にならずに済みそうです。
しかし金銭に関してまで市は踏み込んでおらず、孤独死すると発生する費用などは明確になっていません。
詳しくはこちら横須賀市終活登録伝達事業
多死社会になってきて死の問題も地方自治体が請け負う時代となってきたのです。
(スポンサーリンク)
大和市の取り組み ”おひとり様などの終活支援事業 ”
・市内在住で、自身の死後に不安を抱える一人暮らしの人、夫婦や兄弟姉妹のみで暮らす世帯など(経済的な状況や別居の親族の有無は問わず)
※大和市で暮らす親を心配した遠方の親族による相談も可
大和市は更に踏み込んでいます。市が中継ぎとなって納骨・葬儀を行う業者の情報を提供、業者と生前契約をした市民が市に「生前登録」をすると市が情報を管理し、定期的に安否確認まで行ってくれるそうです。
まさに市が終活の貸金庫、情報バンクです。て、手厚い。。。
そして登録内容通り行えるよう最後までサポートしてくれます。もちろん自分の意思で業者を選んでとそれなりの契約を結ぶ必要があります。
更に登録が済んだ市民には、その情報に乗っ取って、市が登録者の知人や親族などへ死亡事実やお墓の場所などの情報を連絡(事前に連絡の希望があった場合のみ) までしてくれるそうです。
ここまでしてくれるなら先々の心配や孤独死の不安もかなり解消されるでしょう。こんなサービスがあるなら私も大和市に住みたいです。
キャッチがすごい!”不安を抱える市民の皆様の最初の相談先「わたしの終活コンシェルジュ」として、関わっていきます。”(※上記内容引用は大和市/おひとり様などの終活支援事業より抜粋)だって。
詳しくはこちら大和市/おひとり様などの終活支援事業
(スポンサーリンク)
自分の始末はできるだけ自分でつけたい
実際たとえ枕元にお金を残しておいても、孤独死の場合、市が勝手にそのお金を使っての葬儀は出来ないそうです。
親族など居なければ、お金を残しても孤独死ならば市の持ち出し(税金)になるそうです。
けれど大和市のような終活情報バンクの支援があると、打切り世帯も行き場のない行旅死亡人にはならなくて済みそうです。
しかしこのような手厚い支援があっても実際「墓」をどうしよう、、と悩みます。
後に残されたものにお任せ、、ではなく、『打切り世帯』は最後の最期まで段取りをしておかなければなりません。
では、私はどうしたか、実際にやっちまった両親の自然葬の話はこちらで。
誰かが何とかしてくれる時代はおしまいです。
いつ死んでもいいくらいの覚悟でこれからを生きていかなくては。
これからもこの問題は前向きに捉えて発信していこうと思っています。
最後までお読みくださりありがとうございました。
コメント
コメント一覧 (2件)
グリコさん
こんばんは。昨日墓じまいの手続きに行ってきました。
イラスト漫画が面白過ぎて笑いました。
実家の墓は市営墓地なので、そこをしまい、長年門徒だったお寺で合葬してもらう計画を夏くらいから考えてきました。(合葬なので実質的には後の管理手入れが必要ありません。)
まず、市営なので市役所にどのようにすればいいか電話で問い合わせたらあら不思議!
父が埋葬手続きをしてなかったので、データ上、うちの墓は空っぽでした。死亡手続きはしたけど、埋葬は別の届けが必要だったようです。
上の世代のやり残しは次の世代がやらなくてはいけないという鉄則通り、私がまず墓に入ってる人を届け、それから承継し、それから更地にして戻すという手続きを踏むこととなりました。
県外の人間からの問い合わせに、市役所の方から「お近くにご兄弟はいらっしゃらないのですか?」と言われましたが、「いますけど、誰もやらないから私がやってるんです。」と答えました。打ち切り世帯、それは苗字を継ぐ人がいても何もやらないので荒れ果てるという
パターンが追加できると思います(笑)。
婿養子に入った次男だけは連絡できるのでとりあえずお寺に行く前に連絡をすると墓じまいを渋りました。「では、墓の承継はあなたがやって下さい。責任は全てあなたにあって、今後、墓が壊れて修繕するとなっても責任もってやって下さい。」と言うと、自分は外に出た人間だから筋違いと逃げたので「私も外に出た人間ですから!」と言いました。
昨日のうちにそろえた書類(過去帳を見ながら死亡日を書きました。)で役所手続きをし、石材店で見積もりの依頼をし、お寺に合葬を依頼しました。
後はもう一度、お骨を合葬に入れるときに立ち会って、永代供養のお金を払うだけだと思います。田舎であること、寺があったことで、自然葬にはなりませんでしたが、一番簡単で手が離れる方法だったかなと思います。
いわゆる檀家でなく、葬儀も斎場と契約したお坊さんとかだったら、うちも自然葬にしたと思います。これが終わると、今度は私たちの始末を考えて書面に残す予定です。
もず様、お疲れ様でした。お墓が自分の居住地から遠いとこれからのことを考えると色々悩みますよね。
ましては『打ち切り世帯』後を継ぐ者がいなければ、管理費が滞れば撤去になってしまいます。
多摩墓地でも婚家墓の周りの墓もぽつぽつそのようなお墓を見かけるようになりました。
草茫々、そのうち”事務所に連絡してください”的なお知らせがお墓にかかり、そのままになると数年後そこは更地に。
そして新しいお墓が建つのです。(それもそのお墓の土地がそこそこあると1/2サイズに分筆されて墓が2基建つ)。
打ち切り世帯だからこそ、このタイミングでのご決断は最良だったと思います。
お墓の問題はとっても悩ましいもので、誰も”まだ早い、縁起でもない”、といい”誰かがやってくれる”とほとんどの人が思っていると思います。
でも打ち切り世帯は後継者がいないからこそ、頭がクリアでからだが動くうちに今までの始末をやっておく方がいいと思うのです。
打ち切り世帯だからこそ、このタイミングでのご決断は最良だったと思います。
本当にお疲れ様でした!ゆっくり休んでくださいね。