夫シンジさん側の親戚が、ほぼほぼ認知症になっていて戦慄が走ったのがついこの間。改めて今時の介護のメソッドをもう一度見直し、自分はどうなのか省みたグリコール・グリコです。
認知症の介護のメソッド、ユマニチュードとは?
・humanitudeとは造語で
human-人間
atitude-態度 のミックスであると考えられる。
「人間らしい態度で接することを心掛ける」という造語にあたる。
『ユマニチュード』のメソッドの要素は大きく分けて4つ
「みつめる」
「話しかける」
「触れる」
「寝たきりにしない」の4項目、である。
ユマニチュードメソッドその1「みつめる」
認知症の人は視界の中心に居る人しか認識しないので急に背後から話かけたりしない。驚かせない。
追い越してから徐々にその人の視界にか居るように心掛ける。
眼を見て話す。
コレ、高度なテクニックですね。家でも顔をみて存在を確認するようにはしています。
ユマニチュードメソッドその2「触れる」
掴むのではなく「支える」。
でも外出支援など見ていると、ヘルパーさんは義理母つうさんを拉致るように連れて行くぞ。
歩行のふらつきがあると、動きを見守るより横でホールドした方が手っ取り早いことはわかるんだけど。。
この触る、というのはボディタッチを自然に行えると良いんだよね。
ユマニチュードメソッドその3「話しかける」
何が行われているか、実行中継のように話す。
(ん〜最近私からあんまり話しかけていないかも。。滝汗)
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ユマニチュードメソッドその4「寝たきりにしない。」
コレは重要。
過支援にならないようになるべく自分でできることは自分でやってもらうことにしている。
でも義理母つうさんも”やってもらうことの方が楽”なのが分かっているので確信犯的に私にお任せや丸投げすることが増えてきました。
(確実に老いが来ている。一緒に暮らし始めて7年半だ。はやいっ。)
ユマニチュードの根底に有るのものは
肉親も含めてだれか認識する力が衰えても、
- 「顔の表情から感情を読み取る力は残っているという事」
- 「声から感情を読み取る力は残っているという事」
を忘れてはいけないそうです。
たとえ重度の認知症になったとしても表情や声といった情報からプラスの刺激かマイナスの刺激かはわかる。
だよね、、
(しかし最近の義理母つうさんは耳が遠くなって”え?え?”と何回も聴き直すので
つい私の語調がキツくなるんっすよ。そして眉間にもシワが、、、汗)
コレはあまり感心出来る表現の仕方ではないですね、、うーむ。
そして”あなたは大切な人”という感情を365日持ち続け伝えるって難しいです。
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認知症に対してユマニチュードのメソットがブームの背景
このメソットがブームの背景は、
1、認知症に対してわからなかった事が多かった。
2、介護の現場ではルーチン作業で済まされ、人間らしく扱われる対応が遅れていた。
に尽きると思う。
人生100年時代、今までわからなかったことが解明されるのは良いことだとは思います。。
介護をする側はどこも結構ギリギリ、、
しかしながら 365日家族が穏やかに4つのポイントを意識して取り入れるのは並大抵ではなく、受け入れる施設もそれだけ手厚く出来るかは人手不足も含め、大きな課題でもある。
私自身、いつでも穏やかに接する事が出来るかというと全くダメなのが実情です。
365日顔を突き合わせて義理母のおしゃべりに付き合うのはかなり疲れます。
同じことを何度も言うし、(それ38回以上聞きました!とか言っちゃう)毎日の入浴は”たまには一人で入れや”と思ってしまう事だってあります、ありました。
「見つめる」「話しかける」「触れる」「寝たきりにしない」は認知症意外でも
使えるメソッドであるものの、自分の気持ちに若干のゆとりが無いとなかなか実践しきれないのもの事実です。
だからできない時は『薮入りさせて〜』と割り切ってショートも使うようにして、自分のゆとりを意識的に作ろうとしているところです。
まとめっぽく言う、介護を人に託すとき私が心がけていることは
「大切な預かり人」であることを意識的に支援者にアピールしている。
だからこそ支援者会議も話し合いのシートを作成するし、連絡帳も毎回記入する。
そう言うところはモノもヒトも対応は一緒だと思っている。
まぁ、そんな狡猾な手を使って老人と暮らしていますぜ。
戦慄が走った夫シンジさんの親戚の話は、
↑ここで。
コメント
コメント一覧 (4件)
実は若い時にヘルパーをしておりまして、、、、(あれ?話しましたっけ??)
その研修の時に認知症のおばあちゃんのビデオを流していました。
お家に帰れなくなって困っているおばあちゃんのビデオ。
それを見て結構な数のヘルパーさんが笑っていたのを見て衝撃を受けました。
確かにおばあちゃんの言動は正常な者から見ると「おかしい」かも知れないけど、
うちがどこだか分からないなんてどんなに不安だろうと思うのですが……。
こんな人達がヘルパーになって本当にお年寄りに寄り添えるのかな、と。
あの人達も今は立派なお年寄りになっていらっしゃることでしょう。
笑ったことなど覚えていないだろうけど、どう思っているのかなぁ、と。
時々思い返したりしています。
グリコさんのブログを読んでその通りだと思い、
病院の人とかに、ことさら「大事な人」をアピールしています。
あと、「この人を預かるって結構大変な事もあるよね~」って事も。笑
自分では気付いていないけど、結構言いたいこと言っちゃってるので。
こんにちは、kaorun様。
”このバアさんの裏にはなぁ、口うるさい下手すると訴訟も辞さない構えの腹黒い鬼嫁がいるんだぞー、ナメんなー”位の勢いでおります。(笑)
義理母もわかっているのでショートでこういうことがあった、ディでこんなことがあったといちいち私に報告します(良いエピソード、?と思う事など)
家族がどうでも良いという対応だと、やっぱりそれなりの扱いになることを義理母脳外科病棟入院中におよその患者さんの様子を垣間見ているので、、
「この人を預かるって結構大変な事もあるよね〜」は言いたいのですが(特に兄嫁に)、言うと”やっぱりぃ〜だから私はできないって言ったの〜”と言われるのがオチなので言えません。。てか、通じないんだよねー(汗)。これはきっと当事者でないとわからない事なのかな〜ともう諦めています。。。とほほ。
現在利用するようになったショートスティですが、支援から要介護に変わってケアマネさんも「毎日の入浴はそりゃ大変ですよ、レスパイトは思い切って1W使った方がお嫁さんのために良い!」とグイグイ勧めてくれたので、最近では割り切って使っています。
最初のうちは厄介払いをしているようで後ろめたさがあったのですが、もう一緒に住んで7年半。
いっこうにあちら側に行かないので(爆)致し方なし。
でも最近ショートも職員さんが変わってちょっと手薄感が、、(義理母からの報告)
細かいことでも毎月のケアマネさん訪問時にチクります。あはは。
とにかく嘘でも良いから『大切な預かりものですから』を連呼するのは先方にも適度な緊張を与える良い方法だと思っています。。。
グリコさん
こんにちは。
私も認知症の母のことを色々思い出してました。
ケアマネも家でおばあちゃんがどれだけ大事にされているかと言うのは施設や病院に対して
大切だと言われてました。
いつも笑顔でとは思うのですが、疲れているとき、なかなか食べてくれない時、いらいらしました。
母の通ったデイサービスは本当に良かったです。グループホームに申し込んでいたのですが、あまりに空きがなかったので、空きができたときは、もういいやって思って最後まで在宅でいきました。
今、同級生がお母様をそのグループホームに入所させてます。遠距離介護で独居だったのですが、娘の方は何としても在宅と、固執したのですが、ドクターストップがかかりました。
家族の気持ちを思いやった、丁寧なお世話や活動を同級生から聞くと、実は母も入所した方が幸せだったのではと思いました。
人並み以上に確執があった親子ではありましたが、認知症のおかげで?母は可愛くなり、子供の頃の大好きなお母さんに戻ってくれたことは私にはよかったのですが、母にはどうだったのだろう・・・。
晩年の母は白髪が美しく、最後は仏様のように神々しかったです。
今、安藤和津さんの「介護後うつ」の本を読んでます。やはりどうやっても、たらればは残るものかなーと思いました。
コンバンワ、もず様。今日は早いリコメができそうです。
そうですね、人様に託す時は、ぞんざいに扱って欲しくないですよね。
もず様にはいつもいろんな本を紹介してもらって感謝です。
私も読んでみようっと。
うん、タラレバ、残ると思います。
私は3回分の介護を経て、満を辞しての今回なので、今回は集大成のつもりで介護に向き合っていますが、がっつり組み合うというよりかは、
いかにぎうぎうにならないか、いかに息抜きができるか、そこらへんも視野に入れています。
最近の義理母、すこーし前頭前野の歯車がちょっと噛み合わなくなってきたかな?という場面が出てきて、今後の展開が謎です。
なかなか自分の納得がいく介護には到達しませんね〜。
一生勉強ですね。いつもコメントありがとうございます。