我が家は残すものもほとんどないから大丈夫、とたかを括っていると結構大変なのが遺産相続です。庶民でも結構揉めるのが相続。最近リアルで焦った事を紹介しますね。
相続って庶民でも大変
実家の相続は司法書士さんに依頼
実家は資産と言えるものは家と土地くらいのもので、親の貯金は葬儀費用で相殺くらいの残金しかなかったです。
「おやかた」の費用を入れたらむしろマイナス会計になっているのではないかと思います。(汗)
もちろん遺言書などあるわけがありません。
死後の手続き、例えば年金の受給停止、健康保険の資格喪失届け、介護保険の資格喪失届など私が一人で行いました。
こういう手続きは14日以内に速やかに行わなければならずしみじみ悲しんでいられません。
さぁ、相続をという段階で厄介な相続人が現れて慌てて遺産分割協議書を作る事になりました。結構あるそうです。こういう事。
土地は売却する事を決めていたので司法書士さんに依頼し、土地登記の名義変更など済ませ遺産分割協議書に沿って土地の売却代金を相続人で分けました。
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義理父の時は匂わせエンディングノートがあった
義理父はエンディングノートを書いていました。
どんな生命保険に入っていて、取引銀行はコレとコレと記載してありましたが、記録をアップデートしていなかったため漏れが結構ありました。
我が家も遺言書が無かったので人の事を言えませんが、やっぱり作っておいた方が後々の為に良い!と切実に思いましたぜ。
なんせややっこしい婚家の人間関係。
義理母は夫の継母にあたり、義理兄との関係性が今一つ、さらに義理兄は早々に家を出る形になっていたので色々微妙。。
具体的指示がない(遺言書)が無いのは正直困りました。
義理母は元々自分の資産もあるため遺産相続にはあまり積極的ではなく、夫も兄に遠慮して義理兄に配慮した遺産分割協議書を作成し、三者で遺産を分けました。
「遺産」、、こう書くとすごくある様ですが、庶民感覚で残されたものをイメージして下さい。
こういう場面で揉めることも多いと聞きます。いわゆる”争続”。
我が家が”争続”にならなかったのは長兄をたてて我を張らずかなり引いたからだろうな、と思います。
何故なら死亡後の手続きが複数ある中、遺産分割協議のための遺産のリストアップ・相続のための戸籍の遡り・相続人の印鑑証明書を集めるなどやることが煩雑で10ヶ月内で色々済ませなければいけないからです。
そこに遺産分割協議ですからねー煩わしいのこの上なし。
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株式を相続した義理母に銀行からアプローチが
思う所あって?義理父と二人で買ったちょこっとの株だけを相続した義理母。
昨年、株の運用をする銀行から担当者が変わった旨と今後の株の運用を聞かれた義理母。
その時、銀行が1回は相続の無料相談ができるというので軽い気持ちで義理母と夫が相談を受ける事になりました。
なんせめんどくさいことは最近人に丸投げの義理母なので。。
駄目な点がいくつか分かった義理母の公正証書遺言
義理母は過去、海外旅行の前に公正証書遺言を作ったりかなりの慎重派です。
義理父が亡くなり、もう一度義理母自身の資産の見直しを行い、姪御さんの知り合いの公認会計士さんのところで再び公正証書遺言を作成していたのは知っていました。
今後の後始末がスムーズに行くようにです。
義理母としては最後の一踏ん張りですね。
けれど銀行の相続相談を受けてその公正証書遺言の内容にも不備があることもわかってきました。
義理母名義の土地のことは書かれているものの、他の事は口約束
義理母の先祖伝来の土地については姪や従姉妹に分配するようになっていたものの、他は口約束。
姪には「この家(現住居)にあるものは夫に譲っていいよね?」と口頭で約束を交わしたそうです。
ざっくりすぎる!そして家にあるものって、ほぼゴミなんですけど。。。(汗)
ちなみに同居していても夫は養子縁組をしていないため法定相続人にはならないです。
そのこともまた厄介。
『義理母と借入契約』を交わしたものも今のままだと義理母没後姪に返済し続けることになる
銀行の相続相談が終わって”危ないところだった〜”と夫が言ったのは義理母と借入契約をしたお金のことです。
家を建てるときに義理母と『借入契約』を結び建築資金の一部に当てました。
生前贈与だと兄とのバランスも悪くなるのであくまでも『借入』。今でも借りた分は毎月義理母の口座に振り込んでいます。
しかしそれもなんの指示もないとそのまま姪御さんが引き継ぐことになってしまうそうです。
そうなの?
元々義理母の姪御さんとはつながりも皆無なのでそれはないでしょ!ということになりもう一回義理母に公正証書遺言を書き直してもらうことになりました。
頼むぜ!
公証役場で公正証書遺言の書き直し
姪御さんの知り合いの公認会計士の下で作った公正証書遺言。
仕切り直しです。
なんせ高齢のため、まず認知症でないか簡単な聞き取りがあるようでした。
公正証書遺言を作るのであれば、高齢になると認知症の有無も作成のポイントになるので、義理母の場合これがラストチャンスです。
公正証書遺言『借入』について「付言」が改めて追加されてほっとしました。
その他の細かい内容については、我々は他人なので夫シンジさんも私も知りません。
我々は遺産で得をするより、大きなトラブルが降りかからなければそれで良いのです。
お金のトラブルはマジ勘弁!
庶民でも遺産のことは揉める火種になるのでプロに相談が一番
相続なんてまだ先、親にそんなこと言い出せない、ウチは遺産なんて無い、と思いがちですが、いざとなると絶対揉めるのが相続です。
特に地方と都会とで親と離れている方、親御さんと今後のこと話してみませんか?
2019年に相続大改正となり、かなり色々な点が変わりました。
そして遺言書の書き方や遺産の残し方など、注意点もあります。
そして我が家のような意外な落とし穴があるので一回プロに相談する事をお勧めします。
こんなところがありました。いい相続。
- 相続の実績が豊富な専門家との無料面談ができる(実績の少ないところだとスムーズに進まないリスクあり)
- 自宅訪問、事務所訪問、カフェ面談などが選べる(※事務所訪問は一部地域除く)&オンライン面談対応可能
- 東証一部上場の鎌倉新書の運営で安心
とにかくさ、めんどくさいのよー。戸籍の遡りとかが特に。
我が家もそろそろ遺言書を作る立場になりつつあります。
考えはじめないといけないですね。。なんせ我が家は打ち切り世帯ですから。
以上、グリコール・グリコでした!
コメント
コメント一覧 (4件)
我が家も庶民レベルながら相続面倒でした。
父が旅立つ2年ほど前に急にあらたまってザクッと『俺の死後だけど・・・』と切り出され、
私から妹に伝えるように言われてNOと言って(なぜ自分で言わない?)そのままでした。
そして、突然にその日は来ました。
銀行で結構相続セミナーなどを受けていた割には貸金庫に遺言書があり、3ヶ月ほど取り出せず、聞いていた父の意向を言うも揉めただけで・・・。
結局確認したものは自筆遺言書でそれから裁判所で認めてもらうのに1ヶ月ほど要し、日の目を見たのは随分後のことでした。
これに沿って我が家も分割協議書を作りました。
不測の事態など来て欲しくないし来ないと思っていたけれど、必ず誰にでも来るのでした。
初めて聞いた時に、もっと知識があればしっかりと受け止めて父とその日のために叶えられることを話し合えたかもしれません。
友人は今相続で争っている真っ最中です。
私からのささやかなアドバイスは専門家を間に入れて・・・に付きます。
今自分もちゃんと形にして文章を残しておくべきと考えています。
グリコさんの思うところ、本当にその通りです。
コンバンワ、ブラン様。人の数だけあるのが相続。。ですね。体験談ありがとうございます。
ゴミ出しで会った御近所さんマダムとも介護〜死別の話で立ち話が長くなり、マダムが一番ヒートアップしたのがやはり『相続』でした。
”揉めるわよ〜この問題は、、”と釘を刺されましたよ。(汗)
火種になるものは残さないで〜っていう感じです。
相続も大改正があって緩くなりましたが、それでも手続きは色々あるので、やはり専門家に任せる方がスッキリしますね。。
私の時はそれまでに財産と呼べるものがあるかどうかが不明ですが、、私も今年はまずはエンディングノート(自作)に手をつけようと思います。
グリコさん
こんにちは。相続大変ですよね。
うちも父の最初の奥さんが30代で癌で亡くなったためその子供が3人います。
おつうさまに娘がいてシンジさんに年の離れた妹がいる感じでしょうか。
兄3人もそれぞれが没交渉で、もちろん私とも父とも連絡なしなので、一応父の葬式は知らせましたが、一人しか来ませんでした。
という複雑さを極めるので公正証書がありました。
年の離れた妹が看取って喪主やって一人頑張ってるわけですから(笑)、親戚からも相続が大変だろうとねぎらわれていました。しかし私は公正証書があるので遺言執行人の弁護士に連絡すれば大丈夫とのどかに考えていました。
母が亡くなった後公正証書を書き換えてましたし、預金や株式も不動産も書いて漏れはないはずでした。
番狂わせは二つ。ひとつは遺言執行人の弁護士が、父より2か月早く亡くなられていました。律儀に納骨を終えて連絡を取ると既に電話が通じませんでした。今後の対応を考えると少しでも早く打つ手を考えるべきでした。結果私が個人で弁護士を依頼して裁判所を通して兄たちに連絡を取るという、非常に煩雑な手続きと、私だけが払う費用が発生しました。
私自身も打ち切り世帯ですし、今年は海外に行く予定だったから公正証書を作る手続きを進めていますが、弁護士はうちの父の時のことがあるので、執行人は若い司法書士を選定されました。亡くなられた弁護士も50代だったので、決して年ではなかったのですが、これが生身の人間のわからないところでした。
そして、あれだけ管理のしっかりしていた父にも漏れはありました。
父が掛けて母が受取人だった30年以上前の保険金50万円。これを母が亡くなった後、父が解約してなかったため、預金扱いとなり遺言書にある「預金は等分とする」の文言通り等分にしました。
しかし、通常相続に保険は入っていないため、弁護士は保険金の取戻しはしないそうで、これまた新たに弁護士費用を払い、弁護士が4人分の印鑑を集め払い戻しをして各口座に振り込みました。
グリコさんのブログを拝見して「漏れはある!」と思いました。父は記載の預金以外が見つかった場合、それは等分とすると書いてました。司法書士が作った公正証書ですから問題はなかったですが、それでも人間の記憶に漏れはあり、人間の寿命はわからないというのが教訓でした(笑)。
相続の問題を詳しく語ってくださってありがとうございます!もず様!!!あ、なんか似てますね、ウチの事情と。
そそ、人間がやることだから漏れはある、、しかし遺言執行人の弁護士が先に亡くなる、、という番狂わせに遭遇するとは!!!
私も公正証書遺言を作成するときは執行人は若めの人を選ぶ様に心がける様にします。。。。
そして思う。上手に使い切ろう。資産。残すから面倒なことになるんですよね。
あ〜こういう側面からもやっぱりモノは減らしとかなきゃ、、ですねぇ。詰めが甘いなー私。