沢野ひとしさんのジジイシリーズが出ました。とうとう文房具の回です。男の人って持ち物にこだわる人は一定数いるので何をどうこだわっているのかが知りたくなりました。
後期高齢男子が過去を振り返りながら語る文房具愛
沢野さん、のってきましたね♡文房具にまつわる話でジジイの〜もシリーズと銘打つことが出来ました。沢野さんらしいこだわりやエピソードを書きたいだけ書いてください!
と、勝手にわたしの中の妄想編集者が言っているわけですがシリーズになる過程で沢野さん、80歳になりました。
正真正銘の『じじい』です。
他のじじいシリーズの感想はこちら↓
わたしからみておとな男子がこだわるものって
- 車・時計・名刺入れ・財布などいつも自分のそばにあるモノ
- 趣味の道具(釣竿、ゴルフ、オーディオ、収集品?)
なのかなぁ、、と思います。
沢野さんは文筆業&イラストレーターなのでやはり「仕事にまつわる道具としての文房具」のこだわりが「ジジイの文房具」の中には詰まっておりました。
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やっぱり、、万年筆あがるよね
昭和世代は入学祝いに万年筆を頂くことが多かったと思います。
万年筆を手にすると「大人の仲間入り」をした感じで出来もしない勉強に使ったりしました。
今は一本も所有していないのだけれど。。
沢野さんと万年筆の思い出はかなり熱く語られています。
ちょっとマニアックすぎて正直ついていかれないところもあるのだけれど、今までの思い出と共に、筆記用具はいつも側にあったんだな〜ということがわかります。
特に買ったばかりのモンブランとの突然のお別れシーンはわたしも一緒に肩を落としました。。
ま、読んでくださいな。
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どの話が一番好きか?
今回もブロ友様から出ていることを教えていただいた本書籍。
M様は「分度器の話が良かった」とメールを下さり、はて、私は一番良かったのはどの話だろう、、と改めて複数回読み直してみたのです。
回想エピソードが多く、よく覚えてるなぁとそこに感心してしまって、肝心のどこにグッときたかは絞り込めていませんでした。
で、私の好きなお話はというとやはり別荘がらみのお話で『軽井沢の別荘と巻尺』の話です。
「ジジイの片付け」では”別荘の夢を片づける”が私のこころにヒットしたわけですが、今回の「文房具編」ではこともあろうに軽井沢の別荘、それも居抜き案件が沢野氏に挑みかかるのです。
別荘を買ったのか、諦めたのか。
4センチ短くしたテーブルとイス。それを飲み込んで手を出したのかどうかは書かれていない。
ことの顛末を知りたく思います。。。
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電子辞書の話で義理母を思い出す
沢野さんは紙の辞書と併用していくつかの電子辞書を使っているそうです。
更に基本アナログでありながらiPad Proも使っていると書いてありました。
サスガのジジイです!
ここからはわたしのお話ですが、娘が電子辞書を使うようになったのは高校に入学してから、たしかEX-wordだったと思います。
初めはそんなんでいいのか?と思ったもののやや長めな通学には紙の辞書はひたすら重く、時代の移ろいを感じたのが電子辞書でした。
その電子辞書は義理母もよく利用していました。
午前中にゆっくり新聞を読んでは、わからない言葉を電子辞書で引いていました。
だってわからない言葉をそのままにしておくと、ボケちゃうから
と言っては、ポツポツポツと小さい電子辞書のキーボードを押していました。
辞書を引くという行為は、知りたい好奇心を枯渇させない、そして裏切らない正解を手に出来る尊いアクションなんだと思います。
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人生も終盤に入ると回顧録めいてくる
このジジイシリーズ、先に出た「台所」「片付け」よりぐっと過去に遡る話が多くなってきます。
歳を重ねると昔の話をしたがるのはどうしてなんだろう?
義理母は90過ぎても『母はこう言った、、』とよく昔語りををしてくれました。
昔の話を聞くことも、聞いて想像することも嫌いじゃないけれど、自分が今それ(昔語り)をするかと聞かれたら、したくないなぁ、、と思う。
沢野さんの経験は、たぶんペライチで納まりそうな私と違ってそれはそれは分厚いものだったのだろうと思います。
それを書き起こしてみたくなるのは、やはり何か楔を打っておきたいのかなぁとも感じます。
老境?
勝手に三部作と思っていましたがどうやら「ジジイの無駄遣い」を書きたいと巻末に書かれてあったので、次もありそうです。
楽しみが出来たグリコです♡
本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました、今回の本もコラムが充実して楽しいですよん♡
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