映画の話題から交流が再開した母方の従姉妹と時々会うようになったグリコール・グリコです。今回は従姉妹Kちゃんと一緒に手元供養を考えてみました。
遺骨をまだ手元に置いて居る従姉妹Kちゃん、マジか、、
Kちゃんとは映画天気の子がきっかけで再会、メールで連絡を取り合うようになりました。
Kちゃんは未亡人。
子なしで現在都内に住んでいます。
1ヶ月程前も二人で絵画の企画展へ行ってきました。
もうすぐ叔父さんの27回忌という話が出て、そういえばKちゃんのご主人の亡くなってどの位?お墓ってどこ?と聞いてみたのです。
すると”実は主人はまだ家にいるの。”という答えが返ってきました。
な、なぬ?!
亡くなって七年目になるというのに未だ遺骨を自宅置き。
我が家も自然葬にするまで両親の遺骨をそれぞれ二年くらい自宅で安置していたので遺骨がそのまま家にあるあのなんとも重たい感じ、想像に易いです。
お墓や納骨堂とか考えないの?と聞くと
”離れ難いというか、、そばにいて欲しいのよね。”と寂しそうに微笑みます。
とっても仲がいいご夫婦だったのでその気持ちもわからないではないですがKちゃんももういい歳です。
ずっと遺骨といるってどうなんだろう。。。
聞けば彼女がまだ小さい時に私の実母がプレゼントしたブラウスも思い出として取ってあるとか。
思い出に埋もれすぎてるよKちゃん!ヤバくないっすか?!
と心の中で激しくツッコミを入れました。
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手元供養を思わず提案
とっても素敵なKちゃん。
年齢は10以上離れて居るもののもしかしたら一緒にいると私の方が老けて見えるかもしれないほど美魔女です。
けれど話を聞けば聞くほどお家の中は時が止まった状態のようです。
このタイプは強引に片付けを勧めても思い出に絡めとられて居るのでそう易々とはいかないと思います。
汚屋敷ではないものの、時間が止まったままの家にいたらKちゃんの残り時間が萎んでしまいそうで思わず
Kちゃん、手元供養って考えてみない?
と言ってしまいました。
”ちいさな仏壇を買うとかそういうもの?”
いや、そういうんじゃなくて、、もっと別な方法があると思うから、、ちょっと調べてみるからメールするね。
その時はそれで別れました。
Kちゃんの性格だと私のようにざっくり自然葬は出来ないだろうから少しでも負担にならないコンパクトな何か。
いつもKちゃんが夫様が側にいると感じられるような何か。
素敵な美魔女Kちゃんに合うだろう何か。
その何かを探してオリャ!とネット徘徊の日々。
そしてあれこれ検索してたどり着いたのが『メモリアルダイヤモンド』です。。
メモリアルダイヤモンドというものがある
本当に遺骨や遺灰からダイヤモンドなんてつくれるのだろうか?
真偽のほどが疑わしいのとKちゃんに紹介する以上は自分がまず納得したいのでメモリアルダイヤモンドについてとことん調べてみることにしました。(粘着気質〜笑)
まずはダイヤモンドの製作工程。
遺骨・遺灰から炭素を抽出、不純物を取り除いて精製、高圧高温環境を発生させる装置(HPHT製法)に挿入し結晶化を行う、という手順です。
実際の動画があったので参考までに載せておきます。
炭素(C)という元素は人体の約18%を占めています。ダイヤモンドは結晶化した炭素であるため、人体の遺骨、遺灰からダイヤモンドを作製することが可能なのです。
※上記動画のHPより引用抜粋
本当に技術的に可能なんだということがわかってびっくりしました。
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メモリアルダイヤモンド 始めは合成ダイヤモンドから
元々人工ダイヤモンドを作る技術は古く、1941年にアメリカのゼネラル・エレクトリック(GE)社とノートン社、カーボランダム社の3社合同で研究を始めた、とWikipediaにその詳細が書かれています。
詳しく知りたい方はこちらを→合成ダイヤモンド
ほとんどの人工ダイヤ(合成ダイヤ)は結晶の粒が小さいために工業用の研磨剤として使われています。
しかしその後技術が飛躍的に進み”ダイヤモンドは永遠の輝き”のキャッチコピーでお馴染みのデビアス社も、2018年5月には合成ダイヤモンドジュエリーを販売する新ブランド(ライトボックス)を立ち上げました。
どうも世界企業はこの数年サステイナビリティー(持続可能性)に傾きつつあるようです。
天然ダイヤの発掘は環境破壊にもつながりかねないからです。
リアルファーからファイクファーの移行と同じ流れですね。
メモリアルダイヤモンド 記憶を別の形で生かしたいと学生が発案
BBC newsでメモリアルダイヤモンドを発案した人の記事を見つけました。
このページは亡くなった人の思い出や記憶を色々な形で残そうとしている特集記事です(レコード盤のなかに遺灰を混ぜるなんてのがトップに出ています。)
メモリアルダイヤモンドの発祥の地はスイスです。
発案者であるスイスの応用科学大学でビジネスを専攻していた当時の学生リナルド・ウィリーは21歳の時に癌と診断されて、死の話題に敏感になったのがきっかけ。
合成ダイヤモンドは灰から炭素を分離するという文献を読み、人間の遺灰や遺骨の炭素からダイヤモンドを製造するアイデアが生まれたそうです。
その一年後メモリアルダイヤモンドを作るアルゴダンザを設立、、とBBCnewsの記事に書いてありましたよ。
メモリアルダイヤモンド、なんで遺灰?スイスの埋葬事情
実はNHKで尊厳死のドキュメントをやっていた時、ラストで遺灰を川に撒いた、、といっていたんですよね。
で、実際スイスの埋葬事情を調べてみました。
記事はこちら→多様化するスイスの埋葬法
この記事によると、スイスでは『現在火葬が80%を占め、ヨーロッパ全体ではチェコ共和国と並んで最も火葬が普及している国でもある』と書かれています。(上記記事:多様化するスイスの埋葬法より抜粋)
火葬による散骨はそのうち20%。環境に影響はない。何故なら細かく灰にしてしまうから。
遺骨じゃなく、遺灰にしてしまうんですね。
そのような事情もあって手元供養にメモリアルダイヤモンド もうまれるのかなぁ、、と推測したりしましたよ。
ま、とにかく本当にメモリアルダイヤモンドというものは存在するし、ニーズもあるわけです。
あと30年もすると、”え?まだお墓つくってるの?”なんて言われる時代が来るかもしれません。
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メモリアルダイヤモンド の情報をKちゃんとやりとりして共有
こうしてねちっこく調べ手元供養の一つの方法として”メモリアルダイヤモンドってこういうものだよ〜”なんてメールを数回にわたりKちゃんに送りました。
冗談じゃない、といわれるかな?と思ったらKちゃんもさらに色々調べていくつかメモリアルダイヤモンド の会社のHPを観て自分で想像してみたそうです。
”ぐりちゃん、ありがとう!イメージするだけでなんかあの人に守られて居る感じになってきた!”
お墓に捉われないで主人をいつも感じられそうだしやってみようかしら?私にはお墓を作るよりこっちのほうがいいかもしれないわ。
価格もはっきりして居るしデザインが豊富なここなんてどうかしら?と声を弾ませて電話をくれました。
え?意外と乗り気。。
そしてデザインとか気にしてる、、さすがKちゃん(笑)。
Kちゃんの明るい声を聞いて
そうか、メモリアルダイヤモンドってグリーフケアのひとつでもあるんだな。。
哀しみが癒えるならそのような思い切った選択もありなんだな、そのためのメモリアルダイヤモンドなんだな、と思いました。
後日Kちゃん乗り気だったよ、と娘に話をしたら。。
メモリアルダイヤモンド 鉱物ヲタの娘が食いついた(笑)後日談
え、興味あるの?だったら私が死んだらダイヤにする?
”やってみたいかも、、海洋葬とどの位費用の差があるかな〜?”
とさっそくスマホの電卓で計算を始めていましたぜ。おいおい。
やってみたかったら好きにしてくださいよ〜と意外な展開に驚いたものの、作ってみたいならそれもいいかなって思いました。(笑)
墓は作らないが遺骨を記憶媒体として小さなダイヤにする、今の時代選択肢が増えましたね。
グリーフケアの役割を兼ねるメモリアルダイヤモンド。
もし十何年前にこの存在を知っていたら私も両親をメモリアルダイヤモンドにしたかもしれません。
不仲だった二人がダイヤとして寄り添う姿は私にも癒しになったと思うので。。
今回はKちゃんがきっかけでメモリアルダイヤモンドの事を理解できて個人的にスッキリしました。
今後のことはKちゃん次第ですが、過去に浸って居るのではなく少しでも『今の時間』に戻ってきてくれると嬉しいなって思っています。
コメント
コメント一覧 (10件)
グリコさん こんにちは
遺骨をダイヤに 初めて知りましたが、とても興味あります
両親のお墓の管理、色々大変で、私がいなくなれば、娘に回ってしまうのかなといつも、心の片隅にあって…
そういう選択肢が、あったら良かったなと思います
私もお墓に入るより、ダイヤになって娘の引き出しに入れてもらいたい
でも、夫のぶんはどうしたらいいかなと考えてしまいました
女性なら、そうしたいと考える人が、増えそうなお話しですね
夢が、あっていいかも
こんばんわ、あかね様。この先のご両親のお墓の管理がこころの片隅にいつもある、、それ分かります。
私も娘が墓守娘にならないようにここで思い切って英断しましたから。
今後はこういう選択もあるんだと知ってもらえて良かったです。
メモリアルダイヤモンド、しかし人間の考える事、実行する技術は凄いですね。
コロナ禍もあって葬儀自体もこれからどんどん小さくなっていくでしょうね。
その分、手元供養にお金を充てるというのもいいのかもしれません。
ランニングコストを考えたら墓を持つよりダイヤ一粒のほうが安く済みそうです。(笑)
メモリアルダイヤモンドを製造する会社はいくつかありますので今後の一つの選択肢として頭の中に入れておいてもいいと思います。
あかねさんは嫁ぎ先との事もあると思うので、じっくり考えてくださいね。
グリコさん
こんにちは。メモリアルダイヤモンド、こちらではデパート(〇越)の一階の動物像がいない入り口の所にありました。私も存在は知ってましたが、この場所にできるくらい需要があるんだとびっくりしました。今はありきたりのおフランス高級ブランドになってますが、一時的とはいえ驚きませんか?
私も知っていたのでこれは少し考えました。が、もういいかなーと。
夫が先だったら考えるかな?(笑)
グリコさんは将来はダイヤの可能性高しですね!これも素敵なことです。
こんばんわ、もず様。え?○越にあったのですか?さすが大都市。
今回従姉妹に一つの手段として紹介するにあたりゴリゴリに調べました。(中途半端なことは言えないので)
これもうちょっと早くわかっていたら私もやったかもなーと思いました。
私ももう終わったことなのでもういいやー(笑)
でも宝石市場がサスティナビリティを意識していることがわかったり、スイス事情がわかったりへぇ、の連続でした。
お、夫さんダイヤに変身、いいですねV
私&夫はほぼ海洋葬で着地していたのですがその話をしたらヲタの娘が(本当に鉱物ヲタなんです)かなり食いついてきて、、
現在ニャンコのブラッシングした時に出る抜け毛とお金を貯め始めています。(大笑)
錬金術のようなこの技術、でもなんか希望が湧くというか本当にグリーフケアのひとつなんだな、と思いました。
初めまして。おにぃと申します。
いつもブログを拝見させていただいております。初めてコメントさせていただきます。
去年のGWに、Yes高須クリニック!の高須克弥先生の愛知県の別宅に空き巣が入って「へそくり」である金の延べ板3000万円相当が盗まれたという事件があったのですが、その別宅には亡くなられた先生のお母さまと奥さまの遺骨をダイヤモンドにしたものも保管してあったのですがそれらは無事だったとのことでその件に関してとても安堵されてたのを思い出しました。
その事件で初めて遺骨をダイヤモンドに出来ることを知りました。そして結構高いんだろうなあと思ったのですが(高須先生クラスのお金持ちがするイメージです)
でも、愛する人の遺骨がダイヤモンドになって手元に置いておけるなんてとてもロマンチックですね!
初コメントありがとうございます、おにぃ様。
いつも当ブログを読んでくださって居るとのこと、とっても嬉しいですVありがとうござます。
高須の克っちゃんそんなことあったんですね?!全然知りませんでした。へそくりに金の延べ板ってのがすごいですね。
そして高須先生もメモリアルダイヤモンド製作されてたんですね〜これまたびっくりです。
遺骨をダイヤモンドに、お墓をつくることに比べれば庶民でも手が届く値段と感じました。(もちろん色、大きさによって価格は変わるとは思いますが)
身につけていればいつも一緒、お墓の維持管理もなし、これからの時代の一つの手段だなと私も思いましたよ。
世の中進んでいきますね。
おにぃ様、これからもよろしくです。コメントありがとうございましたV
4月に母親を亡くした親友が遺骨をそのまま少しだけアクセサリーに組み入れるタイプのを作りました。
そのパンフにダイヤにするタイプのも載っていましたが、彼女にとってはとってもなお値段なので遠慮したとのことです。
残りのお骨がまだ家に置いてあるとのことで、私もどうにかした方がいいのではと樹木葬などを勧めてみました。
(グリコさんからの受け売り。笑)
ですがなかなか。。。
この従妹さんは残りのお骨はどうなさるつもりなのでしょう。
やっぱりなんらかの自然葬でしょうか。
それにしてもグリコさん、やましたさんの一番弟子になれそうですよ♪
こんにちは、kaorun様。
日本は埋葬についてのルール(法律)が決まって居るのでおのずとお墓(納骨堂)・自然葬方式と選択肢が狭まりますね。
従姉妹はどの会社にするか熟考中です。でもかなりコンパクトになるので今からかなりポジティブになりました。
カメラを始めたいと、ミラーレス一眼を買ったそうです。
今まで何回も足を運んでいる新宿御苑にメタセコイヤがあることすら分からなかった、私何見ていたんだろう?って言っていました。
まぁ時間が今に戻りつつあるみたいなのでちょっと一安心です。
あ、メモリアルダイヤモンドは全ての遺骨を空輸するので手元にはなくなります。
親友さん4月にお母様と死別されたのであればまだまだ時間薬が必要では無いでしょうか。
70代になる前ぐらいにその後どうしてる?って聞いたらどうでしょう。
その時にまた別の解決方法が見出せるかもしれません。
自分のことも含めてどうするかは時間がちょっと必要なんだと思います。
いいタイミングでコレからも時々声を掛ければいいのではないかな、と思います。。。
こんにちは。
従姉妹さんのお話・・
7年に過ぎてもまだご主人の遺骨が傍に・・
それだけ、ご主人を失いたくないのかなぁと、
色々想像してしまいました。
「メモリアルダイヤモンド」この言葉も初めて知り・・
これは良い考えですねぇ。
遺骨をダイヤモンドにし肌身離さずにいられるなら
従姉妹さんも、安心されますねぇ。
我が家も子供は独身を楽しんでいますので
先のことは 全くわかりません。
先祖からのお墓もどうなるやらですが、
これからの時代は、お墓ではなくて「メモリアルダイヤモンド」にし
残すようになるかもしれませんね。
奥様を先になくされた、男性はどのような形で「メモリアルダイヤモンド」に
されるかなぁ・・。
ちょっと気になります。
こんばんわ、ほおじろ様。子供が居なかっただけに殊更夫婦の結びつきは強かったように思います。
まぁなんにせよ時間が止まったままだったのでやっとコレから動き出したって感じでしょうか?
さびしい、さびしいって言っていたのが新しくカメラを買って公園に写真を撮りに行ったり自分の時間を生かせるようになってきました。
ほおじろ様のところは御先祖を大切に思うその姿を息子様がよくみておられるので後々も心配なさらず、安心して大丈夫かと。
とにかく死後のことも選択肢が増えました、ってことですね。
男性はどうなんでしょうね???おにぃ様のコメントでDr.高須氏がお母様と亡き妻をメモリアルダイヤモンドにしたと知りました。
うちの夫はケチなので私が先に死んだら形に残すことはしないと思います。(大笑)あはは。