作家・林真理子さんの新著、『80代になるとたいていボケるか死ぬ。70代は神様から与えられた特別な時間』を読み終えました。タイトルがどこぞのブログタイトルのようで長〜い。(滝汗)でも読むのが楽しみだったのです。今日はこの本のレビューです。
『80代になるとたいていボケるか死ぬ。70代は神様から与えられた特別な時間』
この頃また紙の本に戻って読書をしています。

電子でも良かったものの、、やはり「読書」は紙をめくる指から伝わる動作が無いといまひとつ脳にインプットさせにくいというか、、内容を味わうにはやはり「紙」。
そんな最近のシニアの読書事情はまたどこかで語るとして、、
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わたしがこの本を購入した理由
林真理子といえば「ルンルンを買ってお家へ帰ろう」ですね。
その頃ちょうどエッセーブームが起きて、わたしはどちらかというと「椎名誠一派」が好きでそちら側ばかり読んでおりました。
林真理子さんは(わたしの偏見と独断で語ると)
垢抜けない肉食系女史が、持ち前の好奇心を全開にして
「こんなことをしたの、でね、わたしが会った有名人がね〜」と一緒にご飯を食べながら語る、ちょっとうっとおしい友人の語り、、のようで正直、好んでその話をききたいかというと却下にまわる筋のお方でした。
だから本を買ってまで読みたいかというと、いままでそれはなかったです。正直いうと。
けれど今回なぜ購入してまで読んだかというと、ズバリ、
グリコ林真理子も70を過ぎたのか!
という驚きと、そんな70を過ぎた林真理子が世間の荒波に揉まれ、今、何を感じているのかが知りたくなったからです。
わたしも年金をいただく身となり、先輩の話は興味津々です。
さて、林真理子さんはどう語るのか。
マリコ節健在、サクサク読める内容
至って気楽に読める本で、一編が見開きで終わるものもあり、あっという間に読めちゃいます。
構成内容は
「健康・身だしなみ・人付き合い・お金・時間」で構成されており、気になった章からつまみ食いをしてもOKです。
ただ小タイトルがほとんど『〜してはいけない』と付けられているのが個人的にはちょっと引っかかりました。
本のタイトルもそうですが完全に戦略として付けられていて、幻冬舎だからなぁ、、と妙に納得する自分も。。
Amazonのレビューではやはり「タイトル」が秀逸!という旨のレビューが多かったものの、内容については意見が割れておりました。
他でも、「自慢話」が多い、とか「自己顕示欲が強い」なんて言葉もちらほら。
でもあのマリコさんですもの、いまさらそんなことでイラッとしなくても。
われわれより広い人脈の海で泳いでいるのですから、出てくる話も庶民とは違って当然です。
自分の結婚式の時に堤清二さんが母を褒めた、という文章を目にしても、文中でロイヤルコペンハーゲンの「フローラ ダニカ」が出てきても、お家にお手伝いさんが居るらしい文に出会っても、お抱えの税理士さんがいると分かっても、、
これが「マリコ節」なのです。
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特に響いたのが第五章のエッセー「時間について」
70を過ぎればどうしたって残り時間が気になります。
タイトルにもある「70代=神様から与えられた特別な時間」という視点もそういうところから来ているのでは無いでしょうか。
特に健康寿命も延びて、私たちはつい、「まだまだ若い」と思いたかったり、逆に「もう高齢者だから」と縮こまったりしがちです。
だからマリコさんは、現実(80代のリアル)を見つめつつも、手前にある70代という10年間をどう生きるかを試行錯誤しながら実践しています。
わたしがへぇ〜なるほど、、と思ったのは『旅先のホテルで夜、風呂に入らない』のお話。
ちょっとネタバレしちゃうと、昨年度自宅の風呂でヒートショックで亡くなった女優さんがきっかけなのです。
リスク管理で頭を切り替える。
自分の衰えをちゃんと受け入れつつ、それを「じゃあ、どう安全に楽しむか」に変換していくしたたかさ。
そういうところにも細心の注意を払うのがマリコさんだわ、、と感心してしまいました。
この本は、何か高尚な生き方のバイブルを期待して読むと、Amazonのレビューのように「期待外れ」になってしまうのかもしれません。
でも、「あぁ、あの肉食系だったマリコさんも、わたしたちと同じように年齢の波に揉まれ、時には失敗しながら、一生懸命に70代という時間を愛おしもうとしているんだな」という目線で読むと、なんとも愛嬌のある、愛おしい一冊に見えてきます。
そこここに匂う自慢話(?)を「はいはい(笑)」と受け流し、読み終えたあとには、「さて、わたしの『特別な時間』は、どんな風に整えていこうかにゃん?」
と、自分のこれからをふと見つめ直したくなる、そんな本でした。
とにかくサクサク読める本なので、脳も疲れません!
よろしければ、見かけたら手に取ってみてくださいね。
現在、産経新聞での連載小説「ファースト・ドーター、アンド…」も気になっているグリコでした〜。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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