皆さんは久しぶりに履いた靴のかかとやソールが突然崩れた体験はないですか?夏の靴のお手入れをしながら、義理母の葬儀での出来事をふと思い出したグリコール・グリコです。
葬儀会場で点々と続く黒い塊、たどると従姉妹の靴から
義理母の葬儀に集まった親族関係者。
気がつくと何故かエレベーターホールから点々と黒い塊が付いています。
最初は『泥汚れかな?』と思っていました。
コロナ禍もあって葬儀会場はクリーン第一主義を徹底していました。
目立つ汚れがあればすぐにリセット。
しかし人が立ち歩くたびに黒い炭の塊のようなものは現れます。
その都度斎場の人がまた小さくリセット。
『泥、、じゃないみたい、、じゃ、なんだろう???』
その黒い炭のような塊はお焼香をする人を最前列で見てやっと謎が解けました。
黒い炭のような塊はなんと私の従姉妹の靴から出ていたのです。
通夜が終わって慌てて従姉妹に駆け寄り、
Dちゃん、靴が脆けてるよ〜〜〜!
と声をかけました。
やだ!全然気が付かなかった、、あ!かかとがボロボロ!!出る前に確認したのよ。ほら革の部分は全然キレイでしょ?なんで〜〜〜???
確かに革の部分はピカピカでキレイです。
一体従姉妹の靴に何が起こったんでしょう?
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靴のかかとやソールがポロポロと崩れる原因は加水分解だった!
このかかとやソールが突然ダメになる現象はスキーブーツで一度経験していました。
履いた時は何でも無かったのです。
ただスキー板から外した瞬間にかかとがあっという間にポロポロと崩れていき、慌ててレンタルシューズを借りに行ったイタイ思い出が。。
その時はただの経年劣化だろうと思い、原因を深く考えたりはしなかったのですが、、
このいきなり『かかとやソールがポロポロ崩れる現象』は加水分解によるものかも?と思ったのはカメラのグリップのベタつきを思い出したからでした。
試しに『加水分解 起きやすい素材』でググってみたら一番トップに出て来た記事がこちら。
加水分解とは、水分や空気中の湿気によって発生する分解反応のことをいいます。
とくにウレタンゴムやポリウレタン(PU)は、耐摩耗性や耐水性に優れる反面、加水分解を起こしやすい素材です。
doppelgangerHPより一部引用・抜粋
ウレタンの生成段階からすでに劣化は始まっており、素材や製品が未使用であっても加水分解は進行します。
加水分解が進むと素材がボロボロになったり、表面がベタベタするようになります。
ウレタンゴムやポリウレタン、軽量化にも繋がるのでシニア向けの靴ほどそのような素材が使われがちです。
だからたとえ新しいものでもしまっておくとボロボロになってしまうのね〜(滝汗)。
御多分に洩れず従姉妹の靴は、弔事用の靴の出番は数年に一度くらい、普段ばきでは無いので靴の箱に入れしまっておいたそうです。
女史あるあるのこのパターン、大事にしようと思って逆効果。
更に『加水分解 起きやすい素材』でググった項目を見てみると岡畑興産の「くつナビ」でも靴の加水分解について詳しく説明されていました。
靴を本当に長持ちさせたいなら
靴を長持ちさせるための詳しい対策は上記の岡畑興産のくつナビ”スニーカーの加水分解とは?”に書いてありますので興味のある方は是非読みに行ってください。
対策はいくつかありますが我々が靴を長持ちさせるシンプルな方法はたった二つ。
この2点に尽きます。
特にポリウレタンやEVA(エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂)が使われている靴は空気中の水分を吸収して加水分解を起こすのが宿命でもあるので、大事にしまわずガンガン履くことが靴の冥利につきるんだなって思えました。
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靴からも学ぶ、大切にすることはしまうことじゃ無い、使うこと
我々女史は大切なものほど箱にしまって大事にしておきたい欲にかられます。
何でもそうですがモノって使ってこそモノです。
だとしたら靴はローテーション出来るくらいの数でお手入れして使い回す方がモノの冥利に尽きる!
と、素材の理屈からも納得しました。
しまって加水分解がおきてボロボロになるなら、使ってボロボロになるほうが納得する!
後日従姉妹Dちゃんと一緒に出かけてお礼がてら日常使い〜冠婚葬祭まで使えるコンフォートシューズをプレゼントさせてもらいましたよ。
大事にとっておかないでガンガン履いてね!
湿気の多い日本では革製品はカビなどで苦戦しがちですが、新素材も注意が必要ですね。
本日は夏の靴のお手入れをしながら思い出して靴のお話、次回は靴の最強お手入れグッツを交え靴のお手入れ報告をしようと思っています。
本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。
コメント
コメント一覧 (4件)
若き頃、テニスに誘ったご夫婦との出来事を思い出しました。
妻たちは大笑い、その後も語り草になりました。
プレー中にコートの中にいっぱい食パンをちぎったようなものが出現したのです。
最初はちょっと、そのうちどんどん増えて・・・。
みんなプレー中止、原因が久しぶりにプレーしたご主人のシューズの底だと判明。
長崎の人だったので、奥さんの最初の一声が忘れられません。
『なにぃ落ちとっと!?』
物凄くインパクトのある教訓になりました。
古い靴を履いてはいけない!
グリコさんの記事読んで思い出して、クスクス笑ってしまいました。
そして管理できる靴の数も耳が痛いばかりですが本当にその通りです。
こんばんわ、ブラン様。やはりそういうことが!!
新素材って生まれた瞬間から劣化が始まっていると読んで、わたしももったいがらずに何でもどんどん履こう!と思いました!!
で、昨年雪対策で買ったブーツを箱から出して靴箱に並べましたよん♪
グリコさん
こんばんは。腰、いかがでしょうか?
加水分解、まさに先日私の靴が起こしました。また、母の四十九日の時、父の靴も起こしました。
父のはいきなりソールが外れて父はそのまま歩き、靴底だけが残ってました(汗)。新品でしたよ。
当時父は89歳でしたが、何食わぬ顔で普通に歩いてました。さすが87歳の時、腹筋だけでロールアップできた体幹の持ち主なので転ばなかったと思います。
私は9月でしたけど、2年くらい買ったままにしておいた靴を履いて1年くらいでソールが外れました。しばらくそのままで履いてたのですが、ピラティスの先生が帰りに靴を買うようにと言われて、先生おすすめの靴屋さんに行くと加水分解と言われました。そしてこれはもう履いて帰ってはいけないと言われました。転倒の原因になるからと。
私は靴に興味がないので冠婚葬祭用と、普段履きの一足のみで過ごしてきました。ピラティスの先生は靴を愛してるので、最低2足は持ちなさいと言われました。靴屋さんで合わせた靴が本当に履きやすかったので、もう一足買って交互に履いてます。きちんと計測すると私の足は25・5でした。それもあって履きにくかったのかもしれません
こんばんわ、もず様。
わわわ、もず様にも同じようなことが。。。
靴はローテーションして休ませながら使うのが良いです。
もず様足、大きくてびっくり!計測してくれるお店で自分の足に合わせるって本当に大切ですよね。
でも足にあった靴は疲れない&痛くないのでついそればかりになります。
コンフォートシューズのお店で靴底交換できますって以前言われていて、そこまでして履かないよ〜と思っていましたが
靴底の加水分解のことを知ったらそういうことかって合点がいきました。
素材のことを知る機会ができてわたしも良かったです。