支援者が健常の状態だと高齢者やハンディのある人がどんな事に苦戦していることがピンと来ないこともあります。今日は脳梗塞の影響でからだの右側が使いにくくなっていた義理母つうさんを思い出しながら衣食住で使っていて良かったものを挙げてみます。
ちょっとした工夫でQOLが上がるそれが自助具
老老で暮らしていた頃は暮らしの中でそれなりに工夫していました。
リウマチ持ちだったので特に『手』に関する事は色々苦戦していました。
たとえば瓶の蓋をあけるための各種の大きさのオープナー、布巾や雑巾が絞れないのでそのためだけの脱水機。
台所に置いてありました。
なるべく自分でできる事は道具の力を借りて、と頑張っていました。
ただこれに脳梗塞が加わり、日常生活も更に不自由になってきました。
- 箸がもちづらい
- ハサミがつかえない
- 爪切りがつかえない
- ボタンのある衣類は着れない
- 握力が無いのでペンが持てない
- 歩行が安定せず転びやすい
などなど。
それらの不自由をちょっとしたアイディアで助けてくれるのが「自助具」です。
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衣類はほぼかぶりものへ パジャマはワンタッチテープのもの
衣類はボタンやスナップのものは着脱に時間がかかるため、ほぼ首が緩いかぶりものになりました。
ただパジャマは前が開口するものが良いとワンタッチテープのものにしました。
背が縮んでいたのでパジャマの裾は15センチ位上げました。
介護用だとマヒが少ない場合はレモン型の大きなボタン仕様のものもあります。
マジックテープは上か押さえるだけなので本人も楽でした。
ただ洗濯する時ネットに入れ忘れると悲惨。
マジックテープに他の衣類やタオルが引っ付いておよよ、、となりました。
(転倒を繰り返してからはクッションが入った帽子なども用意しました。)
食べる事に関しては「箸ぞうくん」のお世話になる
特に右手がほぼ使えなかったため、食事は左手で食べていました。
義理母はスプーンの金属が当たる感じが嫌で箸にこだわっていました。
お世話になったのが「箸ぞうくん」です。
持つとやや重たい感じがしますが、この重さが重要みたい。
羽状のものが付いていて、そこに指を置きながら箸を使います。
パカパカ開くようになっています。
ショートステイの時も必ずマイ箸を持っていきました。
マイ箸をもっていない利用者さんから”いいわねぇ”とよく声をかけられたそうです。
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住まいに関しては手すりと玄関の腰掛けスペース
新築する時に1Fには考えられるところ全てに手すりをつけました。
特にトイレは義理父が立ち上がりにくくなっていたので、ハウスメーカーさんが探して設置してくれました。
現在は上に跳ね上げて使用しておりませんが、義理父にはとても好評でした。
玄関の腰掛けスペースは我々も靴を履く時に便利です。
自助具ほどでもないけど本当にちょっとした事で暮らしが楽に
義理母にリハ友が出来て、お茶べりをしたり映画を見に行ったりする時期がありました。
リハ友が持っていて欲しいと言ったのがこちら。
お出かけしてちょいと机などに杖を引っ掛けるのに便利な杖ホルダーです。
杖につけっぱなしでしたが、自分の持ち物の目印にもなるし良かったようです。
うちにあったのは白猫でしたね。
名前はにゃんきちでした。(笑)
書類にサインする場面がよくあり、困ることも多かったです。
そもそも握力がなくてペンが持てないのに”ゆっくりでいいから”とか”太字のボールペンなら”とか外野が頓珍漢なことをいうので、けっこうカチンとする場面もありました。
探したのがこちら。↓
これも最初握ると太いし重い、、と感じます。
けれど柄に凹みがあり、そこに親指の付け根をあてると握りやすいのです。
指先は添える感じで、親指の付け根でコントロールすると楽に文字がかけます。
慣れるまでちょっと時間がかかりますが、わたしは好きでした。
ちなみに福祉の国スウェーデンが発祥です。
本日は前回に続き思い出し介護のお話、年老いて困難になる事は人それぞれです。
つたない経験ですが誰かのお役に立てばともう一度介護について書いてみる気になったグリコです。
本日も最後までお読みくださりありがとうございました♪
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