上野に正倉院 THE SHOWを観に行きました。お目当てはあの蘭奢待の再現展示です。あの織田信長も嗅いだその香りはどんなモノなんだろう??興味津々で足を運びました。
再現模造で当時のお宝を味わう
正倉院展のお宝は何回も特別展で展示されます。
けれどそれが、どのように制作されたかは、なかなかわからないもの。
今回は現代の職人が奈良時代の技術を忠実に再現した「再現模造」の宝物を展示する、という企画です。

展示された模造宝物は、少ないながらも説明や制作過程のVTRも豊富で”そうなんだ〜”と勉強になるものが多かったです。
正倉院のそもそもの始まり、聖武天皇と公明皇后のストーリーがやや盛りすぎな感もあったけど(汗)、
勅封制度があったからこそ、こうして今も1300年前のお宝を拝す事ができるという説明もありました。

もちろん、今は正倉院正倉にはお宝は入ってなくて他に保管されているようですが、この勅封を守る、という気持ちが律儀。
伝統やしきたりって、相手を敬う気持ちがなければ出来ないものだから。

この銀薫炉は蓋と身は特定の位置でのみ上下に開閉、内部の火皿は三重の輪が回転する事で常にこぼれないようになっています。
これなら、うっかり蹴飛ばしても大丈夫〜。
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再現模造は形だけではなく、香りや音も再現
アートな展示も最近では没入型や参加型といった新しい見せ方が増えて来ています。
今回の展示の新しいところは、「香りと音」も再現している点です。
音は宝物品の楽器の音色を聴けるブースが出来ていました。
また、現代作家が正倉院宝物をオマージュした作品も展示されています。

蘭奢待の香りは???
他の宝物はさておき、今回この蘭奢待の香りをメインターゲットに出かけたわたし。
事前にNHKの特集番組も観ていたので、期待は高まるばかりです。

蘭奢待のブースには四方にテーブルが置かれ、香りを閉じ込めたカップが5個ずつ置いてありました。
1箇所だけ6カップになっていたので、合計21個置いてあります。
このカップをそっと持ち上げてふんわり漂う蘭奢待の香りを嗅ぐ(聴く)。
もちろんこの香りも模造です。
高砂香料が現代の分析力を駆使して限りなく本物の蘭奢待の香りに近づけています。
蘭奢待はラブダナム(ロックローズ)という香木ではなかろうか、とNHK特集でもいっていました。

香りは、、というと

スパイシーな寺の香り
鼻腔に記憶させたくて、あっちのテーブル、こっちのテーブルと、何回も嗅ぎ回ってしまいました。
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蘭奢待カードが販売されていたもののこの日は品切れ(泣)
残念だったのが、入館前から「蘭奢待カードは品切れ」というポップが貼ってあったこと。
企画展が立ち上がって早めに行ったのも、この香り付きカードが欲しかったからなのに。。
次の入荷が9月29日となっており、このカード欲しさにまた行くのもなんなので、(
入館料2300円ですぞ)コレから見学に行く方はこの日を狙って行くと良いと思います。
※X(旧ツイッター)での告知もあるようなので、29日以降はXのツイートをチェックすると良いと思います。
香りの記憶は儚いものだから
会場を出て、もうあの香りを嗅ぐことはないのかぁ、、
しっかり覚えておこう!
帰りにコーヒーは飲まないぞ!
と、決意を固め、山手線のホームに立っていたら、、
隣りに立つおねえさんから合成香料の香りが〜。
一発で蘭奢待の香りがぶっ飛んだのでした。(号泣)
いつかまたどこかであの香りと出会えた時、蘇ってくるのかな。
天下統一を夢見たあの日々が(気分は信長)。
というわけで、本日は正倉院THESHOWに足を運んだお話でした。
秋は企画展が目白押しなので、色々出かけたいと思うグリコでした。
本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました〜。
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