トヨタの名誉会長の訃報が流れた時に、最晩年の写真ではなく、現役終盤の穏やかでかつ、威厳のある素敵な写真が流れて来たのをご覧になった方も多いのではないでしょうか。長らく会社のトップにいらした方なので社内報用に毎年写真を撮られていたのかもしれません。その写真を見て庶民でも年一回は自分の写真を撮っておこうと思いましたよ。
自分自身の写真を撮っているか
スマホの登場で写真がとても身近なものになりましたよね。
簡単に撮れる分、スマホの中の写真はイベント先での食べ物の写真とか、風景(それも花が多い)、孫がいる方は孫の写真が多いのではないでしょうか。
そして意外と少ないのが自分の写真。
わたしは自撮り自体が得意ではないことも手伝ってスマホの中を見ると自分の写真がほとんど無いです。
たとえ写真があっても、カメラを向けられるとなんとなく気恥ずかしいのでいつも鼻の穴に指を突っ込んで手を広げたり、白目をひん剥いているおバカな写真ばかり。(大汗)
そんな中、つい最近も夫の従姉妹が早逝(といっても60代前半)し、死がもう身近な問題になっていることを改めて思い知らされたばかりです。
そしてトヨタ名誉会長の訃報で流れた写真を見てはたと気がつきました。
「遺影用」に使えそうな写真がないことを。。。
(スポンサーリンク)
遺影のための写真探しに苦労した過去
初めて葬儀を執り行ったのは実母の時でした。
いざ葬儀という時に困ったのが「遺影」です。
あまり写真を撮っていなかったこともあり、用意した写真はわたしが婚約した時の写真です。
両家で撮った記念写真をトリミングして使用しました。(滝汗)
実父は写真嫌いで正面を向いて撮った写真でも目線を逸らしたりしてまともなものが一枚もなし。
しょうがないのでこれまたわたしの結婚式の時撮影した写真をトリミングして使用した記憶があります。
(のちに遺影もシュレッターしてしまったので、しばらくわたしの結婚式で3人揃って写した写真をエア仏壇に飾っていた時期もありました。)
義理父・義理母の遺影に関してはスマホの普及と重なっていたこと、ディサービスでちょこちょこ写真をとってくれていたこともあり、わりと写真には困りませんでした。
そういったこともあり二人の葬儀に関しては最晩年の写真を使った経緯があります。
遺遺影用写真を今から撮っておくと良い理由
遺影用写真を今から撮っておくことの良い理由としては、以下が挙げられます。
- 想定外の死への備え
突然の事故や病気などで亡くなることは誰にでも起こり得ます。
その際、家族や友人は悲しみの中で遺影用の写真を急いで準備しなければなりません。(経験済み)
今から遺影用写真を撮っておくことで、万が一の場合には、家族が慌てることなく故人を偲ぶことができます。(ウチは偲ばなくてもいいんだけど)
- 思い出や安心感を残すため
お茶のお稽古の控えの間にはお仏壇があり、先代の先生の写真が飾られています。
先代=今の先生のお母様です。
ご長寿で107歳で天寿を全うされたと伺いました。
その部屋には国からの百歳高齢者表彰状も掲げられています。
しかし一番目を引くのがお母様の写真です。
最晩年の写真ではなく、多分先代の先生の中で一番良い時の思い出のお姿。
着物をお召しになって凛とした姿の写真です。とっても素敵です。
人はついその最期の姿を思い出しては自分の足りなかった事柄を悔いたりしがちです。
けれど故人が健康で元気な時に写真を撮ることで、家族にとっては一番良い時間に戻れているように思えます。
お茶の先生にとっての壮年期のお母様の姿は希望でもあり見守ってもらいたい象徴なんだな、と感じます。
実は今我が家のエア仏壇エリアには、義理父母の新婚旅行時の写真を飾っています。
セルフタイマーで撮ったのでしょう、緊張気味な義理母の肩にそっと腕を回すシャイな義理父の姿。
誰?ってほど最晩年の姿とはかけ離れていますが、(笑)これはこれでアリ!とその小さな白黒写真を飾っています。
(スポンサーリンク)
シニアになったら1年に一枚は自分の写真を撮っておこう
なにも写真館でバッチリ撮らなくても良いのです。
何気ないショットを家族や友人に撮ってもらうようにしておきませんか?
そして1年に一度写真の大棚ざらえをして残す写真を1枚決めておくといいと思います。
わたしは本当におバカ写真しかないので、これからは遺影候補の写真を撮ってもらおうと思います。
年々下がる頬やまぶた、だるんな目元。
最晩年の残念な写真は遺影に使われたくないので、せめて今から準備をしておこうと思います!
シニアのみなさんは日常的に自分の写真を残しているでしょうか?ちょっと伺いたいです。
本日はシニアの遺影事情、トヨタ名誉会長の訃報の写真から”ああ!遺影用の写真意識しておこう!”と思ったグリコです。
今日も最後までお読みくださりありがとうございました。
コメント
コメント一覧 (2件)
グリコさん
こんばんは。遺影用の写真って難しいですよね。本当に60代から70代くらいの写真がいいのではないかと最近思いました。良い写真があれば80代90代の穏やかさも素敵ですよね。
年末から葬式に出る機会があってともに80代でしたけど、本当に元気なシニアの頃の写真で良かったです。
私はとある俳優夫婦の奥様の方が亡くなられたとき、一時期芸能界にいたお嬢さんが遺影として20代のお母様の写真を使われていたのでかなり驚きました。おそらく彼女が生まれる前。
晩年もドラマなどですてきなおばあさん役で出られていて大変優雅で美しかったので、なんだか残念な気がしました。何が残念なのかはうまく説明できないのですけど・・・。
でもきっとお嬢さんには輝くばかりの美しかったお母さんを見てもらいたかったのだろうと思いました。
こんばんわ、もず様。葬儀をあげるものがこの写真好きだな、と思ってくれるものを数枚残したいなとも思います。
お茶の先生のお母様の写真はこの写真がいい!と思った娘側の思いが反映されているなぁ、、としみじみ思いました。
なんにしても、お別れの時は慌てるので慌てない準備はしておきたいです。(自分がワタワタしたので、、汗)