大磯うつわの日番外編。東光院で骨壷展をやっていた時に、垂れ幕のテーマ毎に関連図書も展示されていました。今日はその中で読んでみたい本の紹介です。
死にまつわる様々なテーマでの本紹介
5ブロックに分かれていたのでそのテーマ毎で自分が読んでみたい本をピックアップしました。
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孤独死をテーマにしたもの
パラパラと目を通したのですが、「遺体格差」「家族遺棄社会」はルポタージュ系の本でちょっと気分が重たくなりました(汗)。
「時が止まった部屋」は遺品整理人が孤独死した汚部屋をミニチュアで再現した作品を一つの本にしたもの。
こちらは著名人のラスト逸話を漫画にて紹介しているものです。
どちらかというと、『へぇ、そうなんだ』とライトに読み飛ばせる本です。
こちらは財政破綻した夕張市で医療に携わった森田先生が書いた本。
地域とのつながりの大切さや死を受容することの大切さなど、実際の実践を元に書かれています。
死後の世界をテーマにしたもの
「死」ってなんだろう?
誰しも必ず体験するもののそれを語ることが出来ない世界があります。
それをイマジネーションを働かせて作るのが死後の世界。
「だったらいいな」「かもしれない」「こうにちがいない」という人間の妄想です。
生物として死を迎える時にどんな虫が分解しにくるのか「法医学」ならぬ「法昆虫学者」が紐解くお話。
読みやすく、わかりやすい本です。
「法昆虫学」なる学問がある事を初めて知りました。
そして改めて人間も生物なんだな、、と妙に感じ入りました。
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葬送やお墓をテーマにしたもの
世界の葬送はすごく興味があります。
葬式を見るために世界を回りたいと思っていたほど。
かつての日本にもその土地土地の葬儀の風習や様式がありました。
しかし葬儀自体が「商品」になっていくと、画一的で金太郎飴のような葬送になってご当地色が薄れていくのはどうなんでしょう?
多様性が叫ばれる昨今。
今後在留外国人も多くなり、出身国の葬儀や宗教観に沿った葬儀をしたいニーズが増えるのではないでしょうか。
実際ムスリムの土葬墓地問題は深刻化しているし、そういう意味でも「知る」ことは重要と考えています。
写真が綺麗で♡
絶対自分では買わないと思うので、興味がある方は図書館で眺めてください。(笑)
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死後の肉体についてをテーマにしたもの
仏教の絵解き九相図は有名ですよね。
絶世の美女も老いて死んで仕舞えば野に捨てられ、こんな過程を辿って骨になります、
ああオナゴはなんと因果な生き物でしょう、、的なアレです。
このコーナーには生物が滅して土に還るまでのあれそれのお話が集められています。
火葬があたりまえになることで、日本では人間が生物として循環していくことがかなりむつかしくなりました。
前述の「法昆虫学」もそうですが、このようなプロセスで生き物は地上の糧となるのだということを知るのもいい事だと思います。
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死生観をテーマにしたもの
「私の死生観宗教観」は著名人メンバーの裾野が広いのでどんな内容なのかな?
こちら先人の死生観の歴史といったところでしょうか。
この本では検討する6つの死生観について語られています。
1 他の人間や動物に生まれ変わる。
2 別の世界で永遠に生き続ける。
3 すぐそばで子孫を見守る。
4 子孫の命の中に生き続ける。
5 自然の中に還る。
6 完全に消滅する。
あなたはどのように思いますか?
これは正しい正しくないの問題ではなく、こういう経緯があってこんな考えが生まれるんだ〜ということが分かればいいのかな、と感じました。
この東光院の推し図書は「死」をタブー視せず、様々な方面から考えていくのがすごいところ。
「死」を考えるほど、「今の生」や生き方に戻っていくのがまさに逆引き辞書の如く。
ところてんのような人生、あっという間にシニアになり、色々考えるきっかけになったので、改めて本を紹介してみたグリコです。
本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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