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葬儀前、納棺の儀を行ったり、枕団子やご飯を用意する 葬式までの道のり3

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打ち合わせを終えてから出来れば1日に一回は面会に来てくださいと言われ、葬儀前日まで葬儀社へ日参したグリコール・グリコです。義理母が亡くなった翌日に納棺の儀を行いました。あ〜こういうこと確かやったな、、と改めて色々思い出しました。

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目次

納棺の儀、あ〜そういうことしたなぁ、と説明を受けながら思い出す

『納棺の儀』というと仰々しいですが死者の道行の安寧を思いながら旅立ちのセットをする儀式でした。

当日は正式な喪服は着ないでグリコ家3人と私の従姉妹夫婦が参加しました。

もう病院で洋服を着せていただいたので、末期の水・湯灌・死化粧は型式だけ。

一応『逆さ水』(水の中にお湯を入れる)をつくり、型式だけちょんと末期の水を唇につけ、出ているところを集まった人間で軽く拭く(正しくは逆さ水で濡らした布を当てる)にとどまりました。

死装束のセッティングは二人一組で行う

保冷室に入っていた&死後硬直もあってからだは固まっていました。

二人一組になって手には手甲、足には脚絆を装着しました。

紐を後ろに回してから縦結びになるようにして下さいとアドバイスされました。

49日かけてあの世に到着するまで紐が解けないようにという配慮だそうです。

足元には草鞋。

手にはお数珠。葬儀社さんがそっと手首を持ち上げてくれて、夫とふたりでお数珠を通すことが出来ました。

首に白の頭陀袋(ずだぶくろ)を掛け、その中に三途の川の渡り賃の六文銭を入れます。

六文銭はもちろん印刷物です。

もしかしたらそのうちあの世もキャッシュレス時代になり、キャッシュカード(模造)を入れる時代が来るかもしれません。(笑)

その頭陀袋(ずだぶくろ)の中には義理母のリップと口紅も入れました。

ディに行く時は最後までファンデと口紅はつけていたからです。(乙女だったの)

それらの準備が終わって最後に服の上から経帷子(きょうかたびら)を掛け、集まった全員で義理母が横になっていたシーツをクルクルっとたくし寄せてせーので(せーのっとは言いませんでしたが)お棺の中に義理母を納めました。

あとは葬儀社の方がそのシーツを上手くお棺の下側に納めご遺体専用のお布団を掛け、利き手側に杖を置きました。

杖はなんでも道中出会うかもしれない魔物を追い払ったりする戦闘アイテムだそうです。

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納棺の際入れたものは?

くどいかもしれませんがわたしは実母の葬儀でかなり気が回らなくて、後々後悔の念が残りました。

それ以降わたしは生前から積極的に”死んだ時どうして欲しいか”を聞くようにしていました。

義理母からしてみればちょっと嫌な嫁だったかもしれません。(笑)

義理母が最後残しておいた義理父のジャケットをまず入れた

義理母は義理父が亡くなった時に一緒にしつらえたジャケットを一枚残していました。

”お義理母さんが死んだらじいじのジャケット上にかけるね”、と、日頃話していたので義理父のジャケットの中に義理母のジャケットを重ねて本人にかけることにしました。

生前読みかけの文庫本、数独の本、鉛筆

突然の救急搬送からの死去だったので義理母のベット周りは生前のままだったのでした。

逆に残された者は分かり易かったです。

普段の生活で親しんでいたものを入れました。

読みかけの文庫本と数独の本、鉛筆です。

娘チョコからはお手紙

考えてみればチョコは10代の頃から『死』に直面しています。

そしてどの祖父母からも愛情を頂いています。

義理母とは血族関係はないものの、慈しんでもらった思い出は沢山あるので手紙をしたためていました。

小さな新婚旅行の写真アルバム2つ

これは納棺の儀の時ではなく、何回か面会に行っている間に、そうだそうだと思い出して入れたものです。

義理母は45歳の時に後添えで嫁いでいて、義理父死後も小さな手帳のようなアルバム2つを持っていました。

その小さなアルバムには結納でお互いの家族が集まって会食している写真と新婚旅行の写真が納まっていました。

やや緊張ぎみの義理母の姿がそこにありました。

どんな気持ちで嫁いだのかな、、とアルバムをめくりながら思いを馳せました。

それと一緒にじいじの俳句手帳を旅のお供にとひとつ入れることにしました。

夫シンジさんが誕生日にプレゼントしたストール、娘がプレゼントした膝掛け

その他はストールと膝掛けです。どちらも夫から娘からプレゼントされたもので日常に愛用していました。

保冷室で過ごすこともあり、寒くないように足元にかけました。

これだけでもお棺の中はかなりぎうぎうな感じになりました。

あれ?グリコさん何も入れないの?と言われそうなので敢えて書くと、わたしからはベストです。

死後にペースメーカーを抜いてもらったこともあり、体液が滲まないように厚手のベストを着てもらいました。

これは義理母と昨年一緒に”かぐらや”さんのカタログを見て選んだ品でした。

追加で入れたのが冷凍のお団子とパックのうなぎ

少しなら食べ物を入れても良いとのことだったので、義理母がついこの間までハマっていた九州のお団子『いきなり団子』(冷凍)と真空パックになっている『うなぎ』(国産)も入れました。(笑)

故人が好きだったからとまぐろのサクを入れた人もあったと葬儀社さんから聞きました。それぞれですね。

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納棺すればあとは葬儀、、ではなくまだやることがあった『枕団子・枕ご飯』作り

一瞬安堵したのも束の間、旅立つ道中に食べるご飯やお団子(おやつ?)も通夜の時に持ってくるように言われて、そう言えばそんなん前回も作ったような、作らなかったような、、、すっかり忘れていました。

通夜当日にお団子と山盛りご飯を作りました。

これをうっかり忘れそうだったので、逆に”何回も念押しして!”と家族に言ってホワイトボードにも書いておくことにしましたよ。

※ちなみに浄土真宗は死んだ瞬間に浄土にワープして速攻仏になる教え故、経帷子を含め旅路の支度やご飯おやつセットは不要だそうです。

死んだ人間が持っている宗教観(あるいは死生観)や宗派によって旅立ち準備も色々なので今回もグリコ家ではこうしましたんだ〜くらいに読んでもらえるとホッとします。

ねばならない、ということではないのでその辺よろしくです。

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故人が何が好きでどういう死生観を持っているか生前リサーチは必要

今回葬儀までちょっと時間があり、個人の愛用品や好きなものを見直したり探して納棺することが出来ました。

葬儀というイベントは前もって準備するものでもないので何回やっても慌てます。

残ったものが出来ることは

故人が生前から何が好きでどうして欲しいか知っておくこと

だと思います。

直接聞きづらい場合はさりげなくエンディングノートを勧めてみるなどいいかもしれません。

日頃から関心をもって接していれば自ずと故人が喜ぶ納棺グッツをセレクトできると思います。

次回は葬儀を行なって自分が感じたこと、葬儀後のことなど書ければなぁ、、と思っています。

今日もお越しいただき最後まで読んでくださりありがとうございました。

さ、参加してたりします。。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • まず、最初に言わせてください。グリコさん、本当にお疲れ様でした。
    お義母さまをずっと看てこられたからこそ、このような細やかな気配りが
    できるのだと思います。ただただ感心していますよ。
    お義母さまのこと、お悔やみ申し上げます。
    と同時に、最後までこれほど丁寧にケアしてもらえる方がいて幸せな人生
    だったのではないでしょうか。幸せの基準をあなたが決めるな、と
    言われるかもしれませんが・・・

    • こんばんわ、まるたけ様。コメント書きづらいだろうな〜ドン引きだよねと思いながらも、、勇気を持ってコメントありがとうございます。
      お疲れ様でしたという言葉が素直に身に染みます。ありがとうございます、そして義理母にもお悔やみの言葉ありがとうございます。
      葬儀屋さんの助言があったからこその色々ですよー。さすがプロは場数が違うなぁ、、と思いました。
      葬儀屋さんもそれに関連するお店もコロナで色々縮小傾向で大変だなぁとしみじみ思いました。。。
      義理母つうさんあの世に行って妹に嫁はこうしたけど?ってマウントしてたら嬉しいんですけど(笑)
      やっと両親4人を送ることが出来、わたしのお役目は終了〜(後納骨と○回忌があるけど)
      とはいえこれから片付けが待っております。。。なはは。

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