義理母つうさんが旅立ちました。わたしが知っている親族の中で最高齢の95歳でした。本日はその時わたしが気にしたこと、実行した事を簡単に書こうと思います。
危篤の電話が未明に鳴る
義理母痛さんが入院して4日後の未明に電話が鳴りました。
わたしたちが到着すると義理母つうさんは一足先に旅立っていました。
看護師さんから”呼吸がいきなり止まりペースメーカーが入っていたので心臓が止まるまで少しラグがあった”事を伝えられました。
果てた義理母つうさんのベッドを周回し掛かっていた観察表をチェック。
入院当日に摘便、二日後に導尿開始、尿は1200ccほど溜まっていました。
点滴はソルデム輸液だけになっていたので、やはりなすすべはなかったんだなぁ〜と思いました。
この時はふたりとも悲しくて泣く、というより、
ああ、、ついにこの時を迎えてしまったのだなぁ。。
という諦観の気持ちが大きかったと思います。
ほどなくDrが現れ、聴診器を胸に当て眼球の光反射を確認し、自らの腕時計で”○時○○分死亡を確認しました。ご愁傷様です。”と死亡宣告をしました。
この死亡確認の動作がお茶のお手前のように洗練されていて様式美さながらでした。
最期のエンゼルケアも出来れば参加したい旨を伝えましたが、これもコロナの影響でほぼ無しになりました。
ただできうる範囲でなんとか参加できるようにしますね、と言ってもらえたのは嬉しかったです。
死亡確定からすぐにわたしが気にした事1 ペースメーカーを取り出してほしい
死亡確認が終わり最期のお支度のためにわたしたち夫婦は一旦病棟の談話室に移動になりました。
以前終活相談に行ってきた時にペースメーカーの話が出たのでずっと気になっていたのです。
それがあったので”出来ればペースメーカーを抜いて欲しいのですが、、”とお願いしてみました。
Drに相談してみます、といわれその間に葬儀屋さんに連絡するように言われました。
全く注文の多い患者遺族ですが出来ることはしておきたかったのです。
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葬儀屋さんを事前に決めておいて慌てず済んだ
わたしは事前終活相談で葬儀屋さんの連絡カードを貰っていたので数日前からそのカードをお財布に入れていました。
今までは葬儀屋さんが決まっていれば病院の方から連絡を入れてくれていたのですが、今回は全部患者遺族がするように変わっていました。
今の時代スマホでググればもちろん葬儀屋さんの電話番号は出てくるのですが、連絡カードがあるだけでも慌てずに済みました。
待機している間”今回は家に帰らず葬儀屋直行だよね?”と夫に念を押すと、夫は”え?”と訝しがりました。
わたしはコロナ禍なのに家に義理母を戻すと弔問に親戚の出入りが発生する可能性があるのでそれを抑えたかった思惑があったのです。
後で義理母が家に戻れない決定的な事柄が発覚して葬儀屋さん直行になるとは夫シンジさんもその時は想像していなかったようです。(後述詳しく述べます)
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死亡確定からすぐにわたしが気にした事2 うっすら開いていたお口を閉じたい
最期のお着替えも終わって再び病室に通され、遺族に簡単なエンゼルケアを用意してくださっていました。
お顔を簡単に拭く、靴下を履かせるといった行為です。
目頭頬のあたりを押さえるように拭くと薄くファンデーションと紅がさしてある事に気がつき、おもわず
口紅をさしてくれたんですね!
というと、看護師さんも”わかりましたか?”という微笑みを返してくれました。
ただどうしても亡くなると脱力する関係で下顎が下がりお口が薄っすら開いてしまうことが多く、義理母も御多分に洩れずその状態でした。
実父の時はなぜかヘアバンドのレースのようなもので下顎が下がらないように留められていたので、そういったものは無いのですか?と聞きました。
しかしこの病院ではそのようなものの用意はないとのこと、そのかわり顎の下にタオルを丸めて下さりストッパーにして口が開かないようにしました。
死後硬直が始まっていて入れ歯も上しか入らなかったそうですが、逆に下の入れ歯がない方がお口がピタッと閉まることができました。
今まで3人の見送りをしてお口が薄っすら開かず完全に閉まったのは義理母つうさんだったのでこれにはかなり満足しました。
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死亡確定からすぐにわたしが気にした事3 布団をめくって指を組んでいるか確認
最後にチェックは安寧なお姿になっているかどうかです。
今まで見送った3人はちゃんと胸の上で指を組んでいたのですが、今回は何故か両腕とも寝たままの格好でちょっと焦りました。
慌てて夫と胸の上で指を組むポーズを作りなんとか形が整いました。
布団をめくって確認できて良かったです。
死後硬直がはじまるとガッチガチに固まるのでそれも厳しくなるからです。
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火葬場が混んでいて数日間葬儀場の保冷室に行くしか選択が無い事実に直面する
夫シンジさんは葬儀場の保冷室に置く、、ということに抵抗していましたが多死社会やコロナでの影響もあるのか想像以上に火葬場が混んでいる事実を葬儀屋さんから聞かされえええ?となりました。
最短でも葬儀屋さんの保冷室で4日は仮泊が必要な事態になっていました。
その事実を聞いて夫も決心がついて葬儀場に直安置しか選べない事態となりました。
改めて午後葬儀場との打ち合わせに足を運ぶこととなり、怒涛の準備が続く事になりました。
続く。。。
ぼちぼちの更新ですが最後までお読みいただき今回もありがとうございました。
いよいよラストおやかたのスタートに立ったグリコール・グリコです。
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