本日も前回の続き、介護の話です。気付くとなんだかんだ実両親から始まって人生の1/3を介護で使っているグリコール・グリコです。介護って向き合いすぎると自分がその渦の中に取り込まれていきがちですね。
介護、義理母の一挙一動に揺れていた私
夫が帰宅してから義理母つうさんが自分から”段々からだも動かなくなるし、ボーっすることが多くなってきたから施設に入った方がいいと思うの、、”と切り出しました。
夫は静かに話を聞いて
みんな誰でもそうなるんだよ。おふくろだけじゃない。おやじもそうだったでしょう?最後はけっこうおかしくなってたじゃん?車の運転も出来なくなっちゃったし。みんなそうなんだよ。
と静かに諭していました。
”なんかね、なにをしたいか意欲も湧かないし、最近は新聞を読んでいても同じところを何回も読んでたり、食べたい意欲も湧かないの。。ショートに行ってからおかしくなっちゃったみたいなのよ”
と、またしてもショート悪者説を繰り出してきました。(汗)
色々話をしたうえで
”気持ちはわかった、しかし色々段取りがあるから今すぐと言うわけにはいかない、それと自分では出来ないなら俺とグリコが手続きをするから姪を巻き込まないように。
姪さんも実際自分の足の悪い親を介護していてそれだけでも大変なんだから。相談する相手は姪さんじゃないよ。”
と釘を刺していました。
老いてくると自分のことだけで精一杯になって受け取る相手がどう感じるか、どう思うかまで想像が辿り着かないんだな〜と傍でやりとりを見ていて思いました。
わたしは一般論で話す夫シンジさんに今までかなりイラついていましたが、こういう場面ではやや引いて話を聞く方が冷静でいられるんだな〜とちょっとだけ見直しました。(笑)
義理母つうさんも今回息子(血は繋がっていません)が後々のこともやってくれると言う安心材料を手に入れられたことでちょっと安堵したようです。
言っとくけど、ショートがイヤで施設に入ったとしても100%自分の思い通りにはならないよ。月一回1Wショートにいって後は家に居るのとどちらがいいかもう一度よく考えてね。
と言われると
“そそ、どこに行っても(中身は)同じ、我慢していなきゃいけないのよね。”
『我慢』、、。一瞬我々が凍りついたことは言うまでもありません。
義理母つうさんは変わっていく自分の身が不安でしょうがなく、どこか施設に入ってダンゴムシみたいにぎゅっと丸まって終わりたいそんなイメージを持っているのかな、、とも感じました。
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施設入所、初めてのパターンなのでハイそうですか、、と進められない課題が山積
義理母つうさん、施設に入れば何もかもお任せで楽になれると言う思いが強い気もします。
ただ希望する施設が全てお任せできるのか否かはまだ詳しくわかりません。
現在一番危惧しているのが介護度が重くなった時です。
介護施設入所、気になるのが『看取り介護』があるのか『医療的ケア』が出来るのか
Aという有料老人ホームに入りたいです、ハイそうですか、手続きをしましょうね、まずはお試し宿泊ですね、、とトントンと話を進めていいのか。
わたしが危惧しているのが義理母つうさんがイメージしている『最後まで施設にお任せ』が可能なのかどうかです。
施設によっては『看取り介護』NG、『医療的ケア』は場合によっては無理、、という施設もあります。
現在は『看取り介護』OKの施設が増えてきたものの、そこらへんの見極めをしていかないと、と思っています。
それと今回全部を仮にAという施設に丸投げした場合、福祉マネージメントも移管になるのか、そこもまだ不透明です。
そして急いで入所後の落とし穴が『福祉サービスの空白期間が生まれないか?』という点です。
最悪『看取りケア』は出来ないので退所になります、うちの施設を出るのでマネージメントも解約になります、となった場合。
おうちに戻ってくださいという時に自力でケアマネさんを探すのは今の時代以前よりもっと難しくなっているのではないかと感じています。
(実際脳梗塞になった時包括から手が離れることになり自力でケアマネさんを探さなければなりませんでした。沢山の事業に電話をかけまくってやっと確保できたケアマネさん、、という経緯があります。)
なので施設入所と言われたものの気になる課題点をじっくり整理しながら進めていこうと思っています。
まぁ、義理母つうさんが思うより物事は簡単には進まないんですよね。
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介護って相手の変容する様に振り回されがちだけど被介護者は自分の恋人ではないぞ、くらいの気持ちでいようと思う
すごい気持ちの荒波が来てわたしも義理母つうさんもその波に飲まれそうになりました。
(義理母つうさんは未だに闇夜に荒海で航海している感じですが)
わたしも一緒にいる時間が長いのでついつい何事にも『義理母ファースト』で言われたこと一つひとつを拾いがちで頭の中がいつのまにか義理母のことで一杯になっていました。
夫シンジさんからもいちいち取り合わなくていいよ、、と言われ一瞬イラっときたものの
と我に返りました。
そう想うだけでも気持ちがちょっとずつ通常運行にもどってきましたよ。(汗)
本人の本当の意思はどこにあるのか考えながらもココは
”わたしの親じゃないんで!”
くらいの冷徹さで夫シンジさんにも今回はやることはやってもらおうと思えてきました。
今まで『親』という目に見えないシェードのようなものをかけて『ねばならない』と丸ごと抱えていましたが、どう生きていくかはその人個人の問題なんですよね。
考え方捉え方も変換していく時期にきているのかもとも思いました。
そして今後はわたしが舵取りをするのではなく夫シンジさんもケアマネさんと情報を共有する形でチームで取り組む形にすることにしました。
ここに来てやっと夫婦で協働が出来そうです。
話が急展開はしないとは思いますが、施設のことは落ち着いて熟考して選んでいこうと思います。
本日は取り込まれていたなぁとやや引き気味に自分を見ることが出来たかも、と気持ちが少し前向きになった話でした。
もう一回言うけど義理母はわたしの恋人じゃないぞ!
本日も最後まで読んでくださった方ありがとうございました。
コメント
コメント一覧 (2件)
ずっとコメントを考えていましたが、なかなかまとまりません。
たった数行で私の想いを伝えるのは無理かとも思いましたが・・・
まず、私だったら「姪に相談・・」の所が一番ショック。
ここまでやってきたのに、最後は姪?って。なんなのよ!って。
そして次にお義母様の気持になってみたりもしました。きっと色々
自分なりに考えていらっしゃるのでしょうね。
「〇〇もできなくなった」は元介護の現場で働いていたものとして
複雑な気持ちです。そうさせてしまった責任も感じたりして。
(現職ではありませんが)
88歳と87歳の義両親がいるので他人事とは思えません。
なんか重たい話でごめんなさい、悩ませてしまいました。こんばんわまるたけ様。
義理母と夫の関係が継母と息子というのが結構ネックですね。
直接ダイレクトにわがままが言えない身でもあるのでそういう発言になるのも自然な流れかな。
いつも誰かがなんとかしてくれた生き方をしていた人なだけに、そういう選択肢になるのかもですね。
ショート悪者説はできなくなった責任を何かに転嫁させたいんだと思います。
わたしはショートが悪いとはつゆも思っていませんので。
コロナの影響は大きいと思います。
ディで”コロナでは死にたくないわね、”と他の利用者さんが発言したそうで、過剰に防衛意識が働いて自宅内でもずっとマスクをしっ放しです。
なんかちょっと病的なものも感じます。
独り言も多くどうしても耳に入ってしまうのでつい取り込まれそうになります。
あぶない、危ない、、(汗)。